昨今の中華リールは侮れないものが増えておりますが、また気になるリールを発見しました。
それが今回紹介するHISTARのAURORA AIRです。
本体重量が115gとBFS機の中でもかなり軽く、φ28mm(実測27.9mm)のスプールが4.4gとかなり攻めた仕様のリールとなっています。
更に、固定マグと可変マグを切り替えられるブレーキシステムを搭載しているのも魅力のリールです。
というわけで、どんな感じか見て行きたいと思います。
基本スペック
スペックはこんな感じです。
画像出典:Aliexpress.com
名称 | AURORA AIR |
本体重量 | 115g |
ギア比 | 8.1:1 |
最大巻き取り量 | 75cm |
最大ドラグ | 4kg |
ベアリング | 6+1 |
外観など
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
下から↓
見た目は16アルデバランBFSを黒とメタリックグレーのツートンカラーにしたような雰囲気。やはり持ってみた時の軽さには衝撃を受けました。
ハンドルはカーボン製のオフセットハンドルを装備。
レベルワインダーはメガホン式です。
ドラグクリッカーも搭載されていますが、音はちょっとチープな感じですね。
パーミング側にはTBSの文字が。
樹脂製なりのチープさはありますが、全体的には無駄な装飾も少なく、色んなロッドに合わせやすいデザインだと思います。
重量について
本体重量は実測で114.6gでした。
樹脂ボディとはいえここまで軽いのは衝撃的です。重心も低いので片手で扱うのが快適になりそうです。
スプールについて
スプールは実測で4.5g(ベアリング1個込)でした。
スプール径はφ27.9mm。糸巻き面の径は22mmなので、アルファスエアTWに近い寸法です。
3DCADでモデリングして慣性モーメントを予測してみたところ283となりました。
これはアルファスエア、アルデバランBFSよりも小さい値。かなりの軽量ルアー対応力が見込める数値です。
ブレーキについて
ブレーキはFTBのようにスプール内側からブレーキをかける仕組み。スプール回転数に応じてマグネットが飛び出す仕組みはFTBに似ています。
マグネットは3箇所に分かれて配置されているのですが、0〜3までのダイヤルを調節すると、可動するマグネットの数を変える事ができます。
0だと3箇所全てのマグネットが可変、1だと2箇所可変、2だと1箇所可変、3だと全て固定、といった具合です。
つまり、場所に応じてブレーキの味付けが変えられる事になります。
自分の場合は源流域は固定マグ、広めの川で使うなら可変マグ、といった使い分けをしようかなと思っています。
実釣動画
机上レビュー~実釣までの様子を動画にまとめてみました。
まとめ
とりあえず触ってみた感じは十分に期待できるリールであると感じました。
特にスプールの軽さとブレーキシステムが秀逸で、国産ベイトフィネス機と十分に対抗できるのではないかと思います。
で、実釣で使ってみた感想はというと・・・動画の通りでかなり使いやすかったです。
アルデバランBFSやアルファスAIRに遜色ない軽量ルアー対応力で、ブレーキも設定を変えるとしっかりとその効果を感じる事ができました。
事前の予想通り、源流域では固定マグ、開けた場所では可変マグ、と使い分ける事でかなり快適に使えました。
時々「格安ベイトフィネス機でおススメなのは?」と聞かれる事があるのですが、今まではSolokingのAcuraかKastkingのVariant Eagleを推していました。
しかし、今後同じ質問を受けたらこのリールを勧めたいと思います。それくらい良いリールです。