今回は衝撃のリールのご紹介になります。
フルメタルでBFS対応、重量148gのDC機、「Loongze Airlite DC」です。
以前タオバオで販売しているのを見かけて、一回触ってみたいなぁと思っていたらメーカーさんの方からコンタクトを頂き、レビュー用に1台送って頂く事になりました。
DCリールはシマノが先行していて、2023年にダイワやカストキングからDCリールがリリースされていますが、エアライトDCは渓流でも使えそうなスペックなので俄然期待が高まっている所です。
という事で今回はエアライトDCがどんな感じなのか見て行きたいと思います。
基本スペック
まずは基本スペックをチェック。
Airlite DC(B100 Air DC)
名称 Airlite DC 型番 B100 Air DC 重量 148g(5.2oz) ギア比 7.1:1 巻き上げ長 75cm ベアリング数 10+2+1 ドラグ力 4kg(8.4lb) スプール仕様 重さ10.52g、外径33.95mm、内径28.87mm、幅24mm、糸巻量100m/PE0.6号 ・充電不要
・高級ケース付属
・本体ボタンによるモード切替
・Wechatミニアプリ経由でのDC特性変更
・通常価格:税込¥58,000(期間限定20%お値引きで税込¥46,400キャンペーン中)※1月11日記事執筆時点
メーカーは下記リンク先で、日本での取り扱いについてはNT海洋事業部さんが担っているようです。
中国メーカー製ではありますが、この重量、仕様のリールは今のところ他に無いので、かなり企業努力が感じられる1台となっています。
外観など
こういったセミハードケースが付属していました。
アルミ板にスペックが記載されています。
開けるとこんな感じで、スポンジで傷がつかないようになっていました。
見た感じはなかなか高級感があります。
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
上から↓
下から↓
メインフレーム、サイドプレート共に金属削り出しとなっています。リールフット裏を見るとCNCの切削痕が残っていますね。
ギア比は7.1と記載されています。
レベルワインダーはセラミック製。
キャスコンノブはローレット加工が綺麗です。調整時にはクリック音が鳴ります。
ドラグは5本爪のスタードラグ。調整時のクリック機能、ドラグ作動時のドラグクリッカー機能を備えています。
ハンドルノブも滑らかに回転し、持った感じもなかなか良いです。
サイズ感
23カルカッタコンクエストBFSと並べるとこんな感じです。大体同じサイズ感ですが、AirLite DCの方がサイドカップが狭めな分少しコンパクトに見えます。
デザインは似ていますが、丸形でハイギア化するとギアボックスが張り出して似たような形になってしまうのかもしれません。(と言ってもカルコンを意識してるように見えますけどね。)
重量について
重量は実測で149.3gでした。まあ誤差範囲かと思います。
カルコンBFSやミリオネアCTSVが200gちょいである事を考えたら十分軽いですね。
スプールについて
パーミング側のサイドプレートを反時計回りに回すとプレートが外れてスプールにアクセスできるようになります。
DCユニットはこんな感じです。
スプールは実測で10.5gでした。
一見重そうではありますが、軸にDC用のマグネットが付いている分があるので、慣性モーメントは重量に対して小さめだと予想。ブランキングもしっかりしてあります。
スプール外径は実測で34mm。カタログ通りですね。
PE0.6号を50m巻くとこんな感じになります。
糸巻面の径は28mm。この場合実巻き取り速度は62.4cm/ハンドルになります。60cmあれば渓流でも十分使えそうですね。
スプールとボディの隙間はかなり狭く、0.6号のPEも隙間に簡単には入りません。
加工精度も結構良さそうです。
ブレーキについて
ブレーキはサイドカップのボタン操作で行います。LEDが光るのが面白いですね。
ボタンを長押しすると青→シアン→紫→黄色→赤の順に色が変わり、それぞれの色がブレーキのモードを示しています。
青 | マスターモード | |
シアン | オールラウンドモード | |
紫 | ベイトフィネスモード | |
黄色 | Wind Resistantモード | |
赤 | トレーニングモード |
各モードの状態でボタンを2秒程度押して離すとブレーキ力が変化します。4段階設定できるようになっていて、4の時はピピピピ、3の時はピピピ、2の時はピピ、1の時はピ、と音が鳴り、それぞれの回数だけLEDが点滅します。4が強くて1が弱い、といった感じです。
廊下で試投した感じでは黄色と赤が強く効く、くらいの違いしかわかりませんでしたが、実際にフィールドに行ったら細かく調整してみたいと思います。
また、開封直後やしばらく使っていなかった場合に電源が切れているので、一回ボタンを押して起動させる必要があります。
ロッドに付けてみた感じ
クラッチが結構低めなので操作しやすい感じでした。この点は23カルコンBFSに近い感じですね。
高さはこんな感じです。
廊下で試投してみた
3.1gのウエイトをフリップキャストしてみました。
キャスト自体はかなり余裕でできます。ベイトフィネスモードの強さ2くらいで良い感じっぽいです。DC音も鳴るようにできていて、ブレーキが作動しているのを音で知る事ができます。
巻き心地もかなり滑らかで、カルコンBFSと比較してもそこまで差は無いかなと思いました。実用上は全く問題ないレベルかと思います。
1.8gのシリコンバンドも一応フリップで投げられましたが、カルコンBFS対比だと絶対的なスプールレスポンスは劣ります。(スプール径が大きいので当然ですが。)しっかりとロッドを振れる場所であればブレーキ特性で挽回できる部分もあると思うので、実釣でどれくらいの重さのルアーがどこまで飛ぶかは楽しみな所です。
多摩川で試投してみた
多摩川で軽量ルアーをいくつかキャストしてみました。
タックルはこんな感じです。
ロッド:マスビート3 MBC-562UL
ライン:PE#0.6/50m
リーダー:ナイロン6lb
試投の様子は↓の動画の後半から見られます。
実釣にて
管理釣り場で実釣してみました。
実釣の様子は↓からどうぞ。
まとめ
とりあえず開封~廊下で投げてみた感じからすると、かなり完成度は高いのではないかと思いました。少なくとも3gのルアーを投げる前提なら十分に使えると思います。
試投、実釣の印象では2g~は特に何も考えずにキャストできて、1g台は状況と工夫によって投げられたり投げられなかったり、といった感じでした。アンダー1gはちょっと厳しいかと思います。
1.8gのスプーンは結構余裕で投げれられました。
総重量1.8gのジグ単(ジグヘッド1.5g)あたりも実用範囲内。
2.2gのフローティングクランクは余裕でキャスト可能。
追い風の恩恵もありましたが1.5gのフローティングミノーでも釣れたりしています。
今回はベイトフィネス機としてどうかという観点で使ってみましたが、スプール径とラインキャパシティからするともっとラインを多く巻いて遠投する用途でも使えると思います。
次はそういった用途で使ってみようと思います。