MingYangのW300が中華アンバサダーと呼ばれて話題になったが、箱出しでもなんとか使えるもののあちこちカスタムしないと昨今のリールには歯が立たない、といった感じの印象だった。
そんな中華アンバサダーの進化系・・・と言っても過言ではなさそうなのが今回紹介するAIOUSHIのS-C511。
サムバー式クラッチを備え、カタログスペックで8.0gの軽量スプールを搭載。マグブレーキ、ドラグクリッカーも標準装備・・・という事で、フルカスタム版W300に近いスペックになっている。
とりあえず購入してみたのでどんな感じか見て行きたいと思う。
パッケージ
まず箱はこんな感じ。
箱にはAOS-511-C1との記載がある。
開けてみるとこんな感じ↓
中身は本体と袋と説明書の3点。
外観など
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
パーミングカップの刻印がかなりABUを意識したデザインになっている。メカニカルブレーキの目盛りなんかもアンバサダーっぽい。
ここにはS-C511との刻印があるので、個人的にはS-C511を呼び名として採用しようと思う。
ハンドルノブも金属製。
ハンドルは軸間で73mmくらいだった。
サイズ感としてはW300とほぼ同じ。
重量について
重量は実測で175.2g。フルメタルの丸形リールにしては軽いと思う。
スプールについて
スプールは実測で8.1g。
スプール外径は約32mm。
スプール幅は約30.5mm。
糸巻面の径は約24mmとなっている。
ブレーキについて
ブレーキはマグブレーキ式。黒い樹脂を回すとマグネットの位置が左右に変わり、スプールの中に入る量が変化することでブレーキ力の調節ができる仕組みになっている。
コグホイールについて
レベルワインダーはフルタイムシンクロ式。コグホイールは樹脂製でベアリング入り。
開封動画
開封の様子はこっちを見てもらう方が早いかも。
渓流にて
とりあえず渓流デビューさせてみました。
やはりスプールの応答性がW300よりも良いです。3.5gのAR-Sは余裕でキャストでき、試しに投げた1.8gのスプーンも出遅れずに投げられました。
1.4gになると出遅れるものの一応前には飛ぶ、といった感じで、軽量ルアー対応力はかなり高いと思われます。
巻き取りは遅いですが無事に魚をキャッチ。
箱出しで全く脱脂などしていない状態でもそのまま使えました。
実釣動画
実釣の様子はコチラ。
糸噛みについて
スプールとフレームの隙間はW300より狭いので噛み込みリスクは下がっていますが、4lbはバックラッシュさせると普通に噛み込みます。
なので過剰な期待は禁物かなと。とはいえ、マグネットブレーキを適切に設定しておけばほぼノーバックラッシュで使えるはずです。
ハンドルノブのゴリ感について
ハンドルノブにはベアリングが2個入ってますが、ノブシャフトがノブに対してギリギリの長さなので、ネジをグッと締めると巻き心地がゴリゴリになったりします。
ノブの内側を7mmのドリルで少し奥まで削り、ノブが左右に少しカタカタするくらいにしてあげると回転が滑らかになります。
まとめ
値段はお高めですが、それに見合う性能はあるのではないかと思うリールです。クラッチの動作も確実で糸噛みリスクも減っているのでW300対比では上位互換と言って良いリールです。
自分で育てる楽しみは減りますが、箱出しで使える丸形リールをお探しの方には選択肢の一つとしておススメできるかな、といった感じですね。
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