インスプールリールは結構色んなカラーがあるのが魅力だと勝手に思っているのだが、その中でもワインレッドが綺麗なのがシェイクスピアの2052。
カーディナル33やミッチェル308に近いサイズで、小渓流で使うのに良さそうな感じ。
今回中古で程度の良い個体をゲットする事ができたのでインプレしておこうと思う。
外観など
左から↓

左斜め前から↓

前から↓

右斜め前から↓

右から↓

右斜め後ろから↓

後ろから↓

左斜め後ろから↓

上から↓

下から↓

ワインレッドのボディに白いスプールが特徴的。スプールが黒いのもあるっぽい。
右のサイドプレートにはエンブレムが。

生産国はUSA。

サイズ感
サイズはカーディナル33やミッチェル308に近いサイズ。並べてみるとこんな感じ↓


重量について
重量は実測で231.4g。

カーディナル33の方が若干軽い。

ミッチェル308はもう少し軽い。

まあ20gくらいの差なのでそこまで気にはならない。
ハンドルについて
ハンドルは根本を緩めると本体側に向きを変えられる。


ノブは樹脂製。交換できそうな雰囲気。

スプールについて
スプールは現行のリールと同じようにドラグノブを外すと外せるタイプ。カーディナルやミッチェルのようなワンタッチ式ではない。

外すとこんな感じ↓

スプール下部に2個開いた穴は恐らくモールを付けてラインの落ち込みを防ぐ用かと思われる。
裏面はこんな感じ↓ドラグ音を出す為の板バネが付いている。

スプール径は43mm。ギア比が4.7:1なので、ハンドル1回転当たりの最大巻取り量は約62cmとなる。

スプールを外した時の本体側はこんな感じ↓

カウンターウエイトが入っており、ローター回転のバランスは結構良い。
ベールアームとラインローラー
ベールアームはこんな感じで支持されている。

ストッパーを左にずらすと折りたたむ事ができる。

逆に開くとこんな感じ↓

ボディをギリギリ躱すような設計になっている。

ラインローラーはこの時代のリールにしては結構良く回る。軽い負荷でもちゃんと回ってるので巻き重りが少なさそう。
内部構造
内部構造はかなりシンプル。カーディナル33のようなウォームギア式で、ドラグ関係の部品が無いのでスッキリした構造になっている。

アンチリバースはラチェット式。ボディ左側のレバーでON/OFF切り替え。

ONの時はカリカリと音が鳴る。
ラインを巻いてみる
ナイロン3号を巻いてみると・・・


80mで丁度いっぱいといった感じ。
その後下巻きを3号60mとして・・・

1号を70m巻いたらこんな感じに。

並行巻き調整
ちょっとラインが先端側に寄る感じだったのでワッシャーを作って調整を実施。
M5のプラワッシャーの内径を7mmに拡張。

スプールの下に挟んでスプール位置をかさ上げ。

結果綺麗に巻けるようになった。(改造前は下巻きのピンクのラインが見えていた。)

ベールアームが勝手に外れるのを直す
ラインローラーが無い側のベールアームの土台が勝手に緩んでくる事が判明。

ここは工具で締めるのが難しい構造なので、手で締めても緩みにくいようにシールテープを巻く。

巻いてから締めたら緩まなくなった。
渓流で使ってみた
源流域の渓流で使ってみた。

とりあえずキャストについてはカーディナル33やミッチェル308と大差なし。普通に軽量ルアーが投げられる。
巻取りは滑らか。ウォームギアのお陰で回転が滑らかな事に加え、ラインローラーの回転がスムーズなので巻き重りもしにくい。
巻取り速度も60cm/ハンドル1回転くらいなのでアップでも対応でき、なかなか使い勝手は良いように感じた。
ただ、糸ヨレは結構激しく、4時間程度の釣行で1回ラインを大きくカットした。
また、時々ベールアームに変にラインが巻き付く事がある。まあこの現象はミッチェル308やその他のインスプールリールでも起きる現象なので、なるべくフェザリングをしっかりするように気を付けるしかないかなと思う。
一応小さいながらもヤマメとイワナをキャッチする事ができたので、それなりに使えるのではないだろうか。


まとめ
見た目がオシャレで巻き心地も軽快なので使ってて楽しいリールの一つ。
ただ、糸ヨレによるトラブルが多かったりここぞという時にラインがベールアームに絡まったりするので、最新のリールと比べてしまうと至らない点も多い。
それらを踏まえた上でのんびり釣りを楽しむ、といった感じで付き合っていくのがいいのかな・・・と思う。


