鱒レンジャーと言えばお手頃価格&グラスソリッドの独特の調子が特徴のロッドだが、お手頃なだけに見た目は価格なりで、アンバサダーとかと合わせるには少々不満であった。
その点を解消すべく、ウッド製のリールシートで少し見た目をオシャレにしたモデルが今回紹介する鱒レンジャーカスタム。
発売当初から結構人気があってなかなか手に入らなかったが、今回ようやく入手する事ができた。
購入したのは3.8ftのベイトモデルである鱒レンジャーカスタムCT38。4ftのCT40とブランクはほぼ同じなのかな・・・と思いきや、使ってみたら全然違う調子になっていたので少し驚いた。
という事で今回は、実際に使って見た感じやCT40との違いなんかについてインプレしていこうと思う。
基本情報
メーカーHPにはなぜか載ってなかったので、タグからの情報を転載。
名称 | 鱒レンジャー Custom CT38 |
Type | MEDIUM |
LENGTH | 3’8″ |
LINE WT | 3~10lb |
LURE WT | 2~10g |
TypeがミディアムなのはCT40と同じだが、適合ライン、適合ルアー共にCT40より太く、重くなっている。これらの事から、CT40よりも強めの調子になっている事がわかる。
ちなみにCT40のスペックはこんな感じ↓
外観など
まずタグがこんな感じ↓
グリップ周り↓
やはり目を引くのがウッド製のリールシート。金具もガンメタリックでなかなかカッコいい。
金具の内側にはちゃんと樹脂が入っていて、リールフットに傷が付きにくくなっているのも良いところ。
但し、コルクの素材に関しては従来の鱒レンジャーと同じくスポンジの表面にコルクシートを巻いたものっぽい。
一方でブランクはこんな感じ↓
見た目的にはCT40ダークナイトと同じ感じ。ガイドはハードガイドっぽく、これもCT40と同じ感じ。
重量について
重量は実測で86.8gとまずまずの軽さ。
全長が短いのもあって、振った時の先重り感は全く無い。
CT40との比較
まずはグリップ周り。リールシートが違うので雰囲気が異なる。
長さも少しCT40の方が長い。
続いてブランクの比較。ロッドエンドを合わせて並べるとこれくらいの差↓
ガイド数はCT40が6個、CT38が5個。
ガイド数が違うだけでなく、ガイドリングの大きさも少し違う。左がCT38。
一番違うのがティップ径。左がCT38、右がCT40。
写真ではわかりにくいが、CT38の方が少し太い。ティップ径は約1.3mm。
一方でCT40は約1mm。
なので、CT38の方がティップがやや硬くなっている。
バット径は両方とも5mmでほぼ同じだった。
アクションについて
アクションはファースト寄り。
少し曲げた場合↓
やや強く↓
更に強く曲げた感じ↓
強く曲げるとバット部も曲がってロッド全体で負荷を受けてくれる感じ。
やはりCT40と比較すると硬め。
使ってみた感じ
源流域の渓流で使ってみた。
リールはアンバサダー1500C、ラインはナイロン4lb。
周囲の雰囲気はこんな感じ↓
この日は主にDコンパクト(3.5g)、AR-S(3.5g)、ファインテールエデン50S(4.5g)、ファインテールエデン50H(5.5g)を使用。
アクション的にはLくらいのイメージ。最近よく使っているエゲリアネイティブETVC-46XULやシルバークリークグラスプログレッシブ46ULB-Gと比較すると硬く、トラウティンスピンマルチュースTRMK-C423Lと同じくらいな感じ。
なので、3.5gのルアーも投げられるが、5g前後のルアーが使いやすかった。
ミノーもキビキビ動かせたので、結果見事に尺イワナをゲット。
寄せる時にパワー不足を感じる事もなかった。
その後源流域の小場所ではAR-Sを中心に使ってみたが、飛距離が伸びにくい代わりにコントロールがしやすいので、ピンポイントを狙って釣るのに良い感じだった。
結果、ヤマメとイワナをキャッチ。
実釣動画
初釣行の様子を動画にまとめてみた↓
まとめ
CT40と比較するとちょっと硬く、よりミノーイングに適している感じだった。
3.8ftという長さが源流に丁度良く、ルアーの扱いやすさもあってなかなか使いやすい仕様になっていると思う。
ワンピースなので携行性はマルチピースのロッドと比較すると劣るが、全長が短いのでそこまで邪魔にはならず、最悪折ってしまっても価格が安めなのでまた買えば・・・と考える事もできる。
ちょっと高めとはいえ5000円程度で買えるので、小渓流でシンキングミノーを中心に使いたい場合にはおススメできるロッドなのではないかと思う。