2020年にリリースされたカッコいい&カワイイが売りのマルチピースロッド、ズームサファリ。
オシャレな見た目に加えて実用的な性能を備え、コンパクトでどこにでも持って行ける・・・といった感じで個人的にも愛用しているのだが、ベイトモデルが無いのが残念な所であった。
しかし2021年、待望のベイトモデルが発売となった。
従来のコンセプトはそのままに、4.6ft、5.6ft、6.6ft、7.6ftが新たに追加となり、今までよりも更に幅広い釣りに使用できるようになっている。
今回はそんなズームサファリのベイトモデルでは最も短い仕様のZMSC-464Lを購入。
渓流ベイトフィネスに丁度良さそうな感じだが・・・果たしてその実力は?
メーカーHP情報
とりあえずメーカーHP情報をおさらい。
ZoomSafari (ズームサファリ)
2021年3月 大人気のZoomSafariに待望のベイトキャスティングモデルが登場!
近くの海釣り公園、管理釣り場、池や川、キャンプに持って釣りしよう!
どんなフィールド(海、川、池、湖)でも、
色んな釣り方(エサ釣り、ルアー釣り、投げ釣り、ウキ釣り)で、
様ざまな魚や生き物が釣れる。
子供も大人も楽しめる「カッコよくて、カワイイ」なんでもできる マルチピースロッド。
釣りが楽しくなるロッド ZoomSafari!!ZoomSafari AbuGarcia特徴
製品特徴
- コンパクトなマルチピース設計
ZMSS-404UL ZMSC-464Lは4本継
ZMSS-505L/605L/705ML/805M/
ZMSC-565L/665M/765Lは5本継
- ジョイント部のブランクスの曲がりがよりスムースとなる、スピゴットジョイント(印籠継)採用
- FujiIガイド(Oリング)採用
- スウェーデン王室の紋章であるクレストマークをバットエンドにあしらいました。
- 専用設計のキャンバス生地 竿袋
- 竿の長さで、異なるアースカラーデザインを採用
スペック表
製品ID JAN/UPC 製品名 タイプ 継数 全長(ft/cm) 仕舞(cm) 標準自重(g) 先径(mm) ルアー(g) ライン(lb) 使用材料 パワー テーパー/アクション 製法 メーカー希望本体価格(税抜) 1527590 036282991705 ZoomSafari ZMSS-404UL SP 4 4’0″ / 122 37.3 76 2~6 3~6 カーボン95%,グラス5% UL/ウルトラライト FR/レギュラーファースト チューブラー ¥9,500 1526879 036282991422 ZoomSafari ZMSS-505L SP 5 5’0″ / 152 35.6 88 2~8 3~6 カーボン95%,グラス5% L/ライト FR/レギュラーファースト チューブラー ¥10,500 1526880 036282991439 ZoomSafari ZMSS-605L SP 5 6’0″ / 183 42 113 2~10 4~8 カーボン95%,グラス5% L/ライト F/ファースト チューブラー ¥11,500 1526881 036282991446 ZoomSafari ZMSS-705ML SP 5 7’0″ / 213 49.4 144 3~20 4~10 カーボン95%,グラス5% ML/ミディアムライト F/ファースト チューブラー ¥12,500 1526882 036282991453 ZoomSafari ZMSS-805M SP 5 8’0″ / 244 56.5 147 5~25 8~12 カーボン95%,グラス5% M/ミディアム FR/レギュラーファースト チューブラー ¥13,500 1546345 036282146860 ZoomSafari ZMSC-464L BC 4 4’6″/137 41.4 90 1.2 2~8 4~8 カーボン95%,グラス5% L/ライト FR/レギュラーファースト チューブラー ¥12,500 1546346 036282146877 ZoomSafari ZMSC-565L BC 5 5’6″/168 39.0 104 1.4 2~10 4~12 カーボン95%,グラス5% L/ライト FR/レギュラーファースト チューブラー ¥13,500 1546347 036282146884 ZoomSafari ZMSC-665M BC 5 6’6″/198 44.6 151 1.7 9~28 8~16 カーボン95%,グラス5% M/ミディアム FR/レギュラーファースト チューブラー ¥14,500 1546348 036282146891 ZoomSafari ZMSC-765L BC 5 7’6″/229 52.1 153 1.25 2~15 6~12 カーボン95%,グラス5% L/ライト F/ファースト チューブラー ¥15,500
ベイトモデルは全部で4本追加になっているが、今回買った464Lは一番ライトなモデルとなり、トラウトやバスにおススメ、という感じになっている。
565Lもライトアクションだが、464よりはやや強めっぽい。中流~本流のトラウトやバス釣りに良さげ。
665Mが最もパワーが強く、Mアクションで1ozまで投げられるといった仕様になっているので、本格的なバス釣りに使えそう。
一番長い765Lはまたライトアクションになっているので、湖でのトラウト狙いとかに使うと良いのかな。ベイトフィネスリールと合わせて大規模河川をウロウロするのにも良いかも。
パッケージ
こんな感じの紙の筒に入って送られてきた。
中身はこんな感じ↓
いきなりちょっと残念なのが袋の色。カーキとかベージュとか緑とか・・・もう少しアウトドアっぽいカラーが良かったな。
袋入りの状態での長さは約46cm。
紐をほどいて開くとこんな感じ↓
そして中身はこう↓
ロッドはターコイズブルーっぽい感じのブランクでなかなかオシャレ。
外観など
まずはグリップ周り。
ツートンのコルクは従来のシリーズのデザインを踏襲。
焼き印も押されている。
グリップエンドにはクレストマークが。
リールシートは安心のFuji製。フォアグリップがナットのみなのも従来のシリーズと同じ。
続いてバット部。この部分が一番長く、長さは約41.6cm。
根本にはZoomSafariのロゴが。
裏面にはMade in Chinaの表記。
続いて2番セクション。バットガイドはこんな感じ↓
もう1個上のガイドはこう。
更にその先。ここからはシングルフットのガイドが付いている。
1番セクションはこんな感じ↓
トップガイドはこんな感じ↓
ちなみにガイドはFujiのスリムOリング。
札の説明を見ると、対象魚はハゼ、アジ、メバル、トラウト、バス、メッキ、根魚となかなか幅広い。
重量について
重量は実測で91.6g。
カタログ値が90gなのでまあまあの精度。
長さの割にやや重めな気もするが、グリップ単体で78.1gとなっている事から先端は軽く、振っても持ち重りなどはしなかった。
アクションについて
軽く曲げてみるとこんな感じ↓
強く曲げるとこんな感じ。まさにレギュラーファーストといった感じ。
ジョイント部も殆ど気にならない。
そしてジョイクロをぶら下げてみるとこんな感じ↓
最近買ったシルバークリークグラスプログレッシブと比較すると、ズームサファリの方が若干硬めかな・・・といった感じ。
リールとの組み合わせ
同じアブのアンバサダーを合わせてみた。
150PLUSの青みがかったカラーが良く合う。
続いてミリオネアCTとの組み合わせ。シルバーのリールは何にでも合う。
ゼブコのデルタも付けられる事がわかった。
ゼブコのリールはリールフットが厚くて付かないロッドが多いのでコレは地味に嬉しい。
軽く投げてみた感じ
とりあえず廊下で軽く試投。リールはミリオネアCT、ラインはナイロン4lbの渓流仕様。
4.4gの消しゴムでしっかりロッドが曲がり、気持ち良くキャストする事が可能。フリップキャストもやりやすい。
続いて2.9gの消しゴム。
普通に投げる分にはコレも気持ちよくキャストできた。ただ、フリップキャストの場合はあまりロッドが深く曲がらないので、タイミング的にちょっとせわしない感じにはなる。飛距離的には問題なさそうなのでタイミングは慣れればなんとかなるかな、といったイメージ。
ちなみに個人的に気に入ったのがグリップの太さと微妙なテーパー具合。
ツーフィンガーで持った時にかなりしっくりくる。
他のロッドと並べてみる
とりあえず用途が被りそうなエゲリアネイティブの4.6ftのフルグラスと、シルバークリークグラスプログレッシブ46ULB-Gと並べてみた。
グリップが少し長いのが特徴。
ブランクはグラスモデルの2本よりズームサファリの方が細い。
アクション的にもズームサファリの方がファスト寄りなので、バットガイドが最も上の方に付いている。
ティップもズームサファリの方が細く、振った時のシャッキリ感はズームサファリが一番。
ロッドをしならせて投げる、といった観点ではグラスにはかなわなさそうだが、アクションのさせやすさはズームサファリに分がありそう。まあ使ってみてのお楽しみではあるけど。
渓流で使ってみた
上流域の渓流で使ってみた。
リールはミリオネアCT+フィネススプール、ラインはナイロン4lb。
今回はDコンタクトと3.5gのAR-Sを使ってみたが、重めのDコンタクトでも重さに負ける事無く投げる事ができる。適度に張りがあるのでトゥイッチした時も曲がりすぎず、しっかりとアクションさせる事が可能。
一方で軽めのルアーでもキャストする時にはロッドがちゃんとしなるので、フリップキャストも快適。
今回はキャッチはできなかったものの2回バイトがあり、それらはしっかりと伝わってきたので感度もなかなか良いと思う。
かなり使いやすかったので、普通に渓流でベイトを使ってみたい、という人の初めの一本としてもアリだと思う。
ちょっと気になる点としては、ガイドが昨今のKRガイドのような絡み防止機能のあるものではない事によるガイドへのライン絡み。
今回は3時間程の使用だったが、時々ガイドにラインが絡みついて手で外す必要があった。ナイロンだったので取れない事は無かったが、PEを使う場合は注意が必要かもしれない。
で、後日。
北浅川で放流の残りと思われるニジマスをキャッチ。
ズームサファリの実力を知るには少々物足りないサイズだが、とりあえず釣れて良かった。
そしてまた別の日にようやくまともなサイズをキャッチ。小菅川のC&R区間にて。
ヒレも回復していてなかなか良く引く魚だったが、しっかりと寄せる事ができた。
実釣動画
実釣の様子を動画にまとめてみた↓
まとめ
とりあえず軽く触ってみた感じでは結構使いやすそう。カーボンロッドではあるがそこまで高弾性な感じではないので、キャスト時には適度にルアーの重みが乗り、アクションさせた時にはダルさを感じないように設定されている気がする。
実際に使った感じとしてもホントに丁度良い硬さで、投げる時はしっかり曲がってくれるけどアクションもちゃんと付けられる、といった感じだった。
マルチピースながらも先重りを感じる事もないので、一日使っても疲れないように思う。
オシャレさだけでなく実用的にもかなりおススメできるロッドかな。