【インプレ】カストキング ゼファー Kastking zephyr【格安ベイトフィネス機の決定版となるか!?】

ベイトリール
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最近アリエクスプレスをよく徘徊しているのだが、中華製リールの進歩には目を見張るものがあり、3000円くらいからベイトフィネス対応と謳われたリールが売られている。

ただやはり品質についてはバラつきがあるようで、厳しいレビューもチラホラ。安物買いの銭失いにはなりたくないものである。

そこで目を付けたのが今回紹介するカストキングのゼファー

カストキングはアメリカの会社で、ICASTに出展していたり、自前のバスプロチームがあったりと結構ちゃんとしてるっぽいので、同じ中華製といえどその他大勢と比較したら品質管理もしっかりしているのでは・・・といった甘い期待を込めて買ってみた。

送料込みで約5000円で買えたので、もし使えるなら儲け物である。

という事で、今回はカストキングのゼファーをインプレ。

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メーカーHP情報

今回はアリエクスプレスのオフィシャルストアから購入。

Features:

1. BFS (Bait Finesse System), for casting small, lightweight baits (1.5g-10g), with ease and accuracy.

2. Precision cut brass gear structure and carbon fiber drag system.

3. 4 carbon washers deliver up to 4.5kg/10LB drag power.

4. High Performance Components: 6+1 shielded ball bearings ,7.2:1 gear ratio.

5. Aluminum handle with EVA+ Kastking LOGO Laser Engraving.

6. Reliable magnetic brake system for superior casting control.

7. Magnetic braking system to reduce over runs – 8 magnets.

8. Packing: Original KastKing Package

9. Retrieve: Left Hand / Right Hand

Structure Details

01 Zephyer 800x700 (1)

160G Super Light Weight
Features a light yet tough carbon fiber frame and side covers
01 Zephyer 800x700 (2)
9G Large Diameter Lightweight Machine-Cut Bait Finesse Spool

For casting small, lightweight baits (1.5g-10g) with ease and accuracy

01 Zephyer 800x700 (3)

Amazing NMB spool bearings 

Increases the free spin time of the Bait Finesse spool to more than double that of the standard spool and delivers excellent performance for lighter, finesse lures

01 Zephyer 800x700 (4)

KastKing LFTV (Low Friction Tapered Vortex), Funnel Shaped Line Guide
Greatly reduces line friction, giving you super long casts
01 Zephyer 800x700 (5)
Finely Machined Aluminum Main Gear
Light, tough, durable, delivers smooth and reliable returns
01 Zephyer 800x700 (6)

Up to 4.5KG/10 lbs of Drag Power

Four carbon fiber drag washers

01 Zephyer 800x700 (8)
Low Profile Design

Side cover release is concealed for a smooth, comfortable feel for long days on the water

01 Zephyer 800x700 (9)

Attention to Details
1.Magnetic Braking System Dial
2.Seamless connection between star drag and handle
3.Audible, micro click tension adjustment
4.Aluminum Handle
01 Zephyer 800x700 (10)
Packaging
01 Zephyer 800x700 (11)

1.5g~が投げられると記載されている。スプール重量も9gと軽く、スペック通りなら16アルファスエアあたりに対抗できるのではないかと思われる。

スプールシャフトが短く、その両端をベアリングで支える構造であったり、メガホン型のレベルワインダーだったりと、構造的にも抵抗が少なくなるよう工夫されているので、加工精度さえしっかりしていたら飛ばないはずはない・・・といった印象。

唯一気になるのはフレームが樹脂な事くらいだが、この点はメーカーがきちんと品質検査を行って不良品を除いてくれていれば大丈夫なのではないかと思う。

パッケージ

パッケージはこんな感じの緩衝材に包まれて袋に入っていた。

これが結構しっかりしていて、輸送中のダメージは無さそう。

箱はこんな感じ。緩衝材のお陰で潰れたりはしていなかった。

開封すると・・・

中身はこんな感じ↓

本体と保証書と取説、ステッカーが入っていた。保証書が入ってるのがメーカーとしてちゃんとしてて良い。

外観など

左から↓

左斜め前から↓

前から↓

右斜め前から↓

右から↓

右斜め後ろから↓

後ろから↓

上から↓

下から↓

今回は左ハンドルを購入。全体の質感は光沢のある樹脂なのでシマノのバスワンに似てる感じ。

カラーは黒にオレンジで統一されているのでまとまりがある。個人的には結構好きなデザイン。

サイズ感

質感が似ている17バスワンXTと並べてみた。

サイズ的には大体同じくらいかな。

重量について

重量は162gとほぼカタログ通り。

これはなかなか軽い。16アルファスエアといい勝負。

スプールについて

やはりベイトフィネス機の命と言えばスプール。

気になるスプール重量は・・・

8.9gとなかなかの軽さ。16アルファスエアよりも軽い。

但しスプール径は33.5mmと中途半端な大きさ。小径の方がレスポンスは良いので、この点は少しマイナスかな。

ブレーキについて

ブレーキはマグネットブレーキを搭載。

固定マグなのでキャスト後半の伸びではダイワのAIRブレーキやシマノのFTBに劣るかもだが、効きの安定性では固定の方が有利。渓流で使うならこっちの方が良い。

ダイヤルは大きく分けて6段階だが、30段階くらいで微調整が可能。

ブレーキの効き具合はこんな感じ↓

ブレーキ最小(動画:約6MB)

ブレーキ最大(動画:約5MB)

ブレーキの効きは顕著にわかる感じ。特にマグネットを足したりしなくても大丈夫っぽい。

ちなみにメカニカルブレーキは調整時にクリック音が鳴るタイプ。

ハンドルについて

ハンドルはアルミのオフセットハンドル。ノブはEVA製で持ちやすい。

ハンドル長は90mm。ベイトフィネス機としてはやや長め。

ハンドルが少しキコキコ言っていた。オイルを注してみたら直ったので良かったが、その辺は少し中華クオリティ。

ドラグについて

ドラグは思ったより滑らかだった。調整時にはクリック音が鳴る。

欲を言えばもう少しドラグノブが大きい方が片手で捌く時に巻取りやすかったかな。スコーピオンBFSと同じくらいの大きさっぽい。

ラインを巻いてみた

とりあえず試しにナイロンの1号を50mほど巻いてみた。

キャパシティ的にはまだまだ巻ける。

巻き取る時の感覚は軽快そのもの。結構滑らかで、2万円クラスのリールと比較しても遜色ない感じ。

部屋で投げてみた

とりあえず廊下で投げてみた。

まず4.4gのウエイト(消しゴム)を投げてみる。メカニカルブレーキはユルユルで。

これはもう全然余裕で投げられる。敢えてブレーキをMAXにすれば殆どトラブルも無いので、5gくらいのシンキングミノーを渓流で投げる、とかなら十分に使えると思う。

続いて3.8gの消しゴムでテスト。

これも余裕でキャスト可能。さすがにブレーキMAXだと出遅れる感があったので、4くらいに設定したら快適に投げられそうな感じになった。

続いて2.9g。

流石にこれくらいになるとブレーキを下げないと出遅れるが、ブレーキを2くらいにしたら投げられるようになった。

この場合は少しピーキーで、油断するとバックラッシュする感じ。でもまあ慣れれば何とかなりそうな気がする。

管理釣り場にて

まずはエリアトラウトで使ってみた。ラインは4lb、ロッドはマスビート3との組み合わせ。

とりあえずクリックホッパー(約2.4g)を投げてみた。

多少出遅れる感はあるものの何とか投げられるといった感じ。

でもちょっと風に煽られたりするとバックラッシュしそうになる。飛距離もスピニング並みとはいかない。10mちょいくらいかな?

少し大きめのクランク(ホライザード、約4g)なら出遅れもなく余裕を持って投げられる。飛距離も15mくらいかな。

2g台でもスプーンだったら結構投げられる。2.4gのティアロが15mくらい飛んだ。これは頑張ったらもう少し飛びそう。

1.4gのスプーンを投げてみたら一応7~8mくらい飛んだがかなり気を遣う感じ。

そんな訳で、空気抵抗の少ないルアーで2.5g~、体積のあるフローティング系のルアーなら3.5g~くらいが快適に使える感じかと思う。

この日はクランクでヒットさせたが上げられず、その後フェザージグで何とか1匹キャッチ。

ハイギア寄りな割にゴリゴリ巻けてしまうので、巻取りトルク的には十分な一方で早く巻きすぎてバラさないように気を付けたい。

バス用タックルとの組み合わせ

ナイロン8lbを50m巻いてバス用のベイトフィネス用ロッドとの組み合わせで投げてみた。

ハンドル1回転あたりの巻取量はスプール径とギア比から75cmとして、各ルアーの飛距離を確認。

X48アクロバット:25回転=18.75m

ハドルミノーハード:24回転=18m

ロザンテシャッド:33回転=24.75m

プロップダーター:38回転=28.5m

レベルバイブ:54回転=40.5m

両手で振り切った場合はブレーキを4~5の間で調節すると大体のルアーが投げられるイメージ。

飛距離も十分に出ている気がする。

16アルファスエア、17スコーピオンBFSと比較するとこんな感じ↓

ルアー ゼファー 17スコーピオンBFS 16アルファスエア
X-80プロップダーター 8.3g 28.5m 27m 27m
X-48 アクロバットF 2.7g 18.75m 19m 19m
ハドルミノーハード 3.3g 18m 20m 19m

殆ど同じくらいの飛距離が出せるので、ベイトフィネス機としては十分なのではないだろうか。スコーピオンやアルファスと比較すると若干ピーキーな気はするが、ちょっとマグを強めにしておけばトラブルは減らせる。

やや造りが雑なので8lbラインがスプールとボディの隙間に入ったりするのはご愛敬。

サイドプレートは簡単に外せるのですぐに直せるが、まあなるべくバックラッシュさせないように使った方がいいかな。

バス用タックルでマルタ釣りに使ってみた所なかなか良い感じ。5gくらいのスプーンやミノーが気持ち良く飛んでいく。

ドラグの出も結構滑らかだったので、流れに乗って良く引くマルタに対しても十分対応できた。

実釣動画

渓流で使ってみた時の様子をまとめてみた。

【渓流ベイト】カストキングのゼファーと鱒レンジャーCT40で渓流ルアー釣行【格安でも使える】

まとめ

とりあえず軽く触って投げた感じではベイトフィネス機として十分に使えそうな感じ。

16アルファスエア、17スコーピオンBFS、アルファスCTSV、ミリオネアCTSV、アンバサダー1500C+フィネススプール等々と比較しても勝負になると思う。

実際にエリアで使ってみた所空気抵抗の少ないルアーだったら3gあれば十分に投げられる事がわかった。

ただ、エリアで使うにはもう少しスプール径の小さいリールの方が良いかな。後日4lbラインを巻いてトラウトロッドで2.9gの消しゴムを投げ比べてみたが、やはりφ32mmの16アルファスエア、16アルデバランBFSと比較すると少し出遅れる感じではあった。

渓流で使ってみた感じでも同様で、アルデバランは2g台後半、16アルファスエアは3g台、ゼファーは4g台以上くらいからが投げやすい感じだったので、軽さを求めて選択すると物足りないかもしれない。

とはいえバス用タックルで使った場合には16アルファスエア、17スコーピオンBFSと同等クラスの軽量ルアーに対応できたので、もし「とりあえずベイトフィネス機を使ってみたい」、という人がいたらおススメできるリールだと思う。

2.5gのスモラバやイモ系ワームのノーシンカーなんかも投げられるので、川スモール用にしようかな。

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