【インプレ】ミッチェル 408【スパイラルベベルギアでハイスピード】

オールドスピニング
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ガルシア3800に始まり、大森のダイヤモンドマイクロ7DX、カーディナル33、ミッチェル308を買って使ってみた所で、段々インスプールタイプのスピニングの良さがわかって来た今日この頃。

こうなるとやはりこの手のリールの中で格段に人気のあるミッチェルの408を使ってみたくなってきた。

外観は308とほぼ同じだが、スパイラルベベルギアを搭載する事で5.5:1のギア比なのが特徴。ネイビーブルーのボディカラーもなかなかオシャレである。

とはいえ人気があるだけになかなか希望通りの価格での入手は難しく、ヤフオクで2回ほど入札の機会があったのだが2回とも競り負け。

そんな中、メルカリでかなり綺麗な個体を発見したので、少し予算オーバーだったが購入に踏み切る事にした。

早速渓流で使ってみた所、かなり使いやすくて人気があるのも納得できる仕上がりであった。

という事で、今回は50年の時を経て我が家にやってきてくれたミッチェルの408をインプレ。

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外観など

左から↓

左斜め前から↓

前から↓

右斜め前から↓

右から↓

右斜め後ろから↓

後ろから↓

左斜め後ろから↓

上から↓

下から↓

70年代初頭に購入されたモノとの事なので、ほぼ50年経っている事になるわけだが、保管状態が相当良かったようでほぼ傷一つない感じ。

ネイビーブルーのボディは落ち着いているけど黒よりは華やかな感じ。

ボディ左側にはガルシアミッチェルの刻印が。

一方でボディ右側はシンプルにプレートのみ。コイン一枚で内部ギアにアクセスできる造り。

ローターにはMADE IN FRANCEの刻印が。

重量について

重量は223.1g。最新のリールと比較すればやや重めだが、軽い渓流用のロッドと組み合わせて使う分には十分な軽さである。

ちなみにカーディナル33と大差ない重さ。

サイズ感

現行のリールで言うところの2000番クラス。17エクセラー2004Hと比較するとこんな感じ↓

同じミッチェルの308と比較するとこんな感じ↓

308と比較した場合は色以外はほぼ同じ。

カーディナル33と並べるとこんな感じ↓

サイズ感は近いがスプール径はカーディナルの方が大きい。

ハンドルについて

ハンドルはアルミ製のハンドル。中央に「HIGH SPEED」の文字があるのが308との違い。

ハンドル長は45mmで、ノブは捻りの入ったプラ製ノブ。

スプールについて

スプールはワンタッチで取り外し可能。

スプール径は約40mm。

スプール幅は12mm。

ちなみに同じくらいの年代の308のスプールとは互換性があった。

ベール周りについて

ベールはハンドルを回して戻すタイプのオートリターン式。

408はベールの開き角が大きいのでフェザリングがはしやすいがスプリングへの負荷が少し大きそう。

ベールを止める部品はこんな感じ↓

ラインを巻いてみた

とりあえずダイソーナイロン3号でキャパシティをチェック。

中華製ラインカウンターで測って140m巻いてみたら大体いっぱいに。

巻き上がりはこんな感じ↓

この408もプラナマティックオシュレーションというミッチェル独自のシステムを搭載しているので、巻き上がりが樽型になる。

今回は渓流で使う用に3号ライン100mを下巻きして、ダイソーのハリス用ナイロン1号を60m巻いてみた。

巻き上がりはこんな感じ↓

内部構造について

サイドプレートを開けるとこんな感じ↓

至ってシンプルな構造となっている。

オシュレーションスライダーとシャフトを抜くとこんな感じ↓

目の細かいスパイラルベベルギアとプラナマティック用の遊星歯車が特徴的である。

メインギアを外すとアンチリバース用のラチェット部品が。これがメインギアを押さえる事でハンドルの逆転を止める仕組みである。

バラすとこんな感じ↓部品が少ないのが良い所。

ロッドに付けてみる

ロッドに付けてみるとこんな感じ↓

308と同じく、フェザリングしやすいスプール配置。

渓流で使ってみた

早速渓流で使ってみた。ロッドはファインテールFTX-50/565Lとの組み合わせ。

投げてみた感じ

プラナマティックのお陰か、ライン放出がスムーズなのが良い。時々妙に飛距離が伸びる時があるような気がする。

フェザリングしやすいお陰で飛距離の調整もバッチリ。

巻いてみた感じ

回転はベベルギアの308と比較すると滑らか・・・ではあるが、この時代のミッチェルらしい心地良いゴロゴロ感はあるので、巻き感度という点ではイマイチ。なのでスピナーが回ってるかどうか、といった情報はロッドに意識を集中する事でカバーした方が良い。

巻取り速度についてはハイギアのお陰で十分な感じ。

ダウンでのミノーのトゥイッチにも対応できる。

魚とのやりとり

今回は25cm程の良く太ったニジマスをゲット。意外とドラグがスムーズに作動するので、流れの中でも安心してやり取りする事ができた。

他にもヤマメとニジマスをゲット。

糸ヨレについて

今回は4時間ほどの釣行だったが、思ったより糸ヨレしなかった。

手持ちの308、カーディナル33と比較しても糸ヨレは少な目。ベールアームに変にラインが絡む、といったトラブルも少なく、かなり快適に使う事ができた。

まとめ

少々予算オーバーと思って買ったのだが、使ってみたら買って良かったと思えるリールだった。

まず見た目は文句なし。巻取り速度はインスプールタイプのリールの中では早い方で、巻き心地はゴロゴロ感はあるが悪くない。更にライントラブルは少な目でトラブルレスとはいかないまでも快適・・・という事で、人気があるのも頷ける仕上がりだった。

コレを約50年もの間、綺麗な状態で維持してくれていた前オーナーに感謝である。

これからも大事に使わせていただきます。

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