例えばベイトフィネス用リールをバスと渓流用と両方で使おうと思った場合、バスの場合は8lb、渓流用には4lbを巻く事が多い。
巻き替えの度にラインを捨てるのは勿体無い・・・という事で、リサイクラーを導入してみようと思ったのだが、ボビン巻きナイロン50mを救う為に高価なリサイクラーを購入するのはなんだか本末転倒な気がする。
そこで、今回は電動ドリルドライバーと使用済みボビンを活用してリサイクラーとして使ってみた。
自作というほどの物でもないのだが、数百円でできるのでちょっと紹介してみようと思う。
用意するもの
単純に電動ドリルドライバーにボビンを固定できればいいので、下記の物を用意する。
電動ドリルドライバー
とりあえず今回は↓のドリルドライバーを使用。
回転方向の切り替えができて、ある程度速度調整が効く物が使いやすいと思う。
ドリルビットを掴む部分が3本爪の場合と六角穴の場合で固定方法が異なる。
管理人のドリルはホーマックのPB製品だが、↓みたいな感じの物がいいと思う。
万能アーバー
あんまり聞きなれない名称だと思うが、これはドリルの先端にディスク状の工具を固定するための物。これを流用してボビンを固定する。
ちなみに、ドリルの先端が3本爪の場合は丸軸の物を、六角穴の場合は六角軸の物を選ぶとよい。
↓の写真の右側が六角軸のもの。
今回購入したのはコレ↓
ネジとナット
万能アーバーだけでボビンを挟めればよいのだが、微妙にネジが短いので今回はネジを別途購入。
M6×60mmのネジと蝶ナットを購入。一応緩み止めにスプリングワッシャーも。
ボビン
今回はプレッソナイロン4lbの空ボビンを使用。
作り方
万能アーバーの部品は↓のようになっている。
そのうち、↓の3つのみを使用する。
これに対し、ボビンとネジとナットを↓のように組み付ける。
左から順に、アーバー軸、ワッシャー、ボビン、ワッシャー、スプリングワッシャー、蝶ナット、ネジの順。
コレをボビンが大体ネジの中央になるように締めていくと・・・完成!
ちなみに、アーバーのめねじのネジ山が荒目なのに対し、普通のM6ネジだとネジ山のピッチが違うのでネジは少ししか入らないのだが、まあボビンを固定する分には問題ない感じだった。
回してみるとこんな感じ↓(動画:約4MB)
早速使ってみた
アルファスエアに巻いた4lbラインをボビンに戻し、スコーピオンBFSに巻いていた8lbラインに変えてみる。
メカニカルブレーキを締めて、バックラッシュしないようにした上でラインをボビンに接続。リールのクラッチを切ってドリルをONにすると・・・
凄く楽にラインが回収できた。スプールとボビンの向きを合わせて回収する事で糸ヨレも無い。
尚、巻き取る時のドリルの回転方向はネジを締める時と同じ方向が良い。(回転中にネジが緩んでくるのを防止できる。)
次はリサイクラーは関係ないが、別のリールに巻いている8lbラインをスコーピオンBFSから直接移植。
相手が浅溝スプールの場合はあまり巻き癖がついていないので直接移植してもあまり気にならない。
で、ボビンの方をスコーピオンBFSに巻けば入れ替え完了である。
まとめ
思ったより簡単&安価にできた。
ドリルとボビンはありもので、アーバーが約300円、ネジとナットとワッシャーが75円くらいだったので、追加で買ったのは500円未満。
管理人のようにナイロン50mの巻き替えとかだとコストメリットが微妙な所ではあるが、長い目で見たら元が取れるのではないかと思う。