シモツケブランドでお馴染み、大橋漁具のトラウト用ルアーロッド、鱒レンジャー。
グラスソリッドによる独特の粘りと柔らかさ、それと圧倒的なコストパフォーマンスが特徴のロッドで、エリアトラウト入門者からグラス特有のアクションを好む上級者までの幅広い層から高い支持を受けている。
そんな鱒レンジャーシリーズのベイトモデルがグレート鱒レンジャーCT。グラス特有のアクションとコスパはそのままに、格安でベイトフィネスが楽しめる面白いロッドに仕上がっていると思う。
長さが4ftのCT40、5ftのCT50の2種類あり、管理人はCT50を2本所有。
結構人気があってなかなか手に入らなかったり、ちょっと値上がりしてたりもするグレート鱒レンジャーCTをインプレ。
種類
グレート鱒レンジャーCTにはいくつか派生バージョンがあって、管理人の知る限りでは、下記3種類が存在する。
・グレート鱒レンジャー改 CT40/50 Dark Night
・グレート鱒レンジャー CT40/50 ARMYⅡ
・グレート鱒レンジャー 改 CT40/50 レインボーカラー
2019年6月時点でメーカーホームページに載ってるのが一番上のDark Night。ブラックのブランクにコルクグリップという仕様。※1
2段目のARMYⅡはグリップがコルクでなく迷彩柄のスポンジ素材でできており、ブランクはマットグリーン。
一番下のレインボーカラーはネット釣具通販大手のnaturumオリジナルモデル。コルクグリップはDark Nightと同じだが、ブランクが光沢のあるレインボーカラーとなっている。
基本的に違うのは見た目だけであり、カタログスペック上はアクションや適合ルアーウエイトは同じである。
ちなみに管理人のはARMYⅡとレインボーカラー。
※1 : 2020年3月時点ではDark Knight ⅡとARMYⅡがメーカーHPに載っている。
Dark Knight Ⅱ CT40のインプレはコチラ↓
基本スペック
タイプ:ミディアム
長さ:4ft / 5ft
適合ライン:2~4lb
適合ルアー:1~7g
グラス99% / エポキシ1%
標準自重:102g (CT50?)
長さについてはグリップエンドからトップガイドまででピッタリ150cm=5ft。
重さについてはレインボーが118.9g、ARMYが118.7gだったので、カタログスペックよりはやや重い結果となったが誤差は少ない。
もしかして102gは4ftのほうなのかな?
タイプ=アクションはミディアムという事になっているが、他のトラウトロッド基準で考えるとLくらいの印象。
尚、適合ラインは2~4lbとあるが、グラスロッドの耐久性から考えるともう少し太くても大丈夫だと思う。
外観など
グリップ周りはこんな感じ。
FUJIっぽいデザインのリールシートが付いてるがFUJIではない。
バット部にはそれぞれの名前が。ちなみにツリモンとはTURING MONKEYの略である。
ガイドもFUJIとかの物ではないが、ガンメタリックでチープな感じはしない。
全体はこんな感じ。ガイドは7個配置されている。
バット部の直径は約7mm
先端の直径は約1.4mm
ARMYには説明が記載された札みたいなのが付いていたが、レインボーの方は何も付いて無かった。まあ無くてもいいんだけどね。
リールと合わせてみるとこんな感じ。
レインボーの方はコルクグリップなので何でも合うと思う。ミリオネアCTなんかの丸型リールでもいい感じである。
一方ARMYの方はなんとなくロープロファイルリールとの相性がいいのかなと思ったのでスーパーエランを付けてみた。コレはコレでいいんじゃなかろうか。
曲げてみた
まずは恒例、3号のオモリをぶら下げてみる。
143cm→132cmと言うことで11cm曲がった。
OGKのトラウトゲーム602Lで9cm、トラウトSIC 602Lで11.5cmだったので、やはりトラウトロッドのLクラスの固さという感じである。
但し、ロッド自体が少し重いので、振った場合はカーボンロッドよりよくしなる。
スライドスイマーをぶら下げるとこんな感じ。思ったよりバット部はしならない。
更に先端に糸を付けて引っ張るとこんな感じ。
意外とファーストテーパーでバット部にパワーのある感じ。
実釣にて
ミリオネアCT SVに4lbナイロンとレインボーの組み合わせで管理釣り場へ。
投げてみた感じ
3g前後のルアーが快適に投げられる。2g台のルアーだと若干糸が出遅れる感があるが、ロッドがしなって戻るまでの時間がカーボンロッドより長いので、差し引きゼロになる。
逆に4gを越えてくるルアーを投げる場合は普通よりリリースタイミングを遅らせないと弾道が高くなってしまうくらい。
この辺りの感覚は少し慣れが必要かな。
アクションさせてみた場合
グラスの特性上、カーボンと比較するとしなりやすく戻りにくい、という感じなので高速トゥイッチなどには向かない。
とはいえポッパーや虫系のトップウォーターをチョンチョンしたりするのは大丈夫。
↓タイニーシケイダーでの釣果
また巻き物との相性は良く、クランクベイトなんかを使うのに丁度いい。適度にしなるので食い込みも良さそうである。
↓ヴァルケイン ホライザードでの釣果
ヒット~ランディングまで
ティップがよくしなるのでバラしにくいような気がする。
ベイトリールの場合ドラグをあまりゆるゆるにすると出てるんだか出てないんだかわからないので少し締め気味に設定していたが、ロッドの方がショックを吸収してくれたお陰なのかバラシは無かった。
一方バットはしっかりしており魚に主導権を取られる事なくちゃんと寄せる事もできるので、かなり使えると見ていいのではないだろうか。
まとめ
個性的で使ってて楽しいロッドである。コレが2000円ちょっとで買えるというのは驚異的と言わざるを得ない。(管理人のARMYⅡは税込2138円で購入)
ナチュラム版のレインボーは3990円+大型梱包手数料500円で買ったが、それでもまだまだ安いと言えよう。
バス釣りでスモールプラグをメインに使うのも面白そうなので、機会があったら試してみたい。
おまけ
よく見たらARMYⅡの方のトップガイドにスレッドが巻いてない・・・
こういうものなのか?それとも巻き忘れ?
今度自分で巻いてみよう。
2020/2/16 追記:スピンキャストリールとの組み合わせ
最近はスピンキャストリールと組み合わせて使うのが気に入っている。
特に価格的にバランスがいいのがゼブコ 33マイクロとの組み合わせ↓
リールも3000円ちょっとなので、ロッドとリール、ラインにルアーを合わせても1万円以下で揃えられそうな勢い。
スピンキャストなら軽量ルアーも普通に投げられるし、ライントラブルも少ないので完全な初心者や子供にもおススメ。