只今津久井湖は貯水量が42%と記録的な減水に見舞われており、普段水中にある部分の多くが陸地となっている。
これはおかっぱり的には足場が増えるチャンスであると同時に、満水時に水中に浸かっているボトムの状態を把握する絶好のチャンスである。
いずれ水位が戻る事を考えると、今のうちに地形や障害物を記録しておくことで、
・魚が付きそうな場所がわかる→釣果アップ
・絶望的な根掛かりスポットがわかる→根掛かり減少
といった効果が期待できる。
また、過去に釣れた場所の水中の様子を知ることにより、「あ、やっぱしこういう所で釣れるのね」といった感じで答え合わせ的に楽しむ事も可能である。
という事で、釣行の際はカメラを持参して写真に残しておくことをオススメする。
とか言っていざ現場に着くと釣りに夢中になってあんまり写真を撮ってない事が多いのだが、今回は意識して撮るようにしてみた。
自分自身の備忘録として残しておく。
バックウォーター(道志川)
↑満水時
↑減水時
ボートで入れるのであれば正面の岩場とそこから右に延びるサンドバーなんかが狙い目かな。
ボトムは綺麗な砂地&石が点在、といった感じでゴリが多数見られるので、それを模したルアーで狙ってみるのも良さそうである。
バックウォーター(沼本ワンドから)
↑減水時(沼本ワンドから上流方向)
↑減水時(沼本ワンドから下流方向)
ワンドから向かって対岸側がリバーチャンネルで少し深くなっているので、満水時にはそれを意識して狙ってみると良い・・・と思う。
春先にはワカサギの遡上が見られ、それを狙うバスも集まるポイント。減水時にはおかっぱりが捗る。
但し、ボトムが泥を多く含み、水分が多いとかなり足が沈むので水辺に近づく時は要注意。
沼本ワンド
↑減水時
広大なシャローフラットになっており、全体的に泥底。減水時に草が生えて、それが水没することで小魚やエビの隠れ家となり、バスにとっても良い環境が構築される。
↑草が生えた状態。全盛期はもっと葦みたいな草が生えて、草の間をボートで通るような感じになる。
沼本ダム出口右岸
↑満水時
↑減水時
ボートで来た時に、赤矢印のルートにシャロークランク(KVD1.5)を通したら釣れた事があった。恐らくトンネルみたいなやつの前の岩場に付いていた魚だと思われる。
ここは沼本ワンド側からしばらく石垣が続いており、丁度石垣から岩場に変わる場所である。
よく、「ボトムの材質の変わり目」が狙い目であると言った話を釣り動画などで見掛けるが、その通りであると言える。
三井大橋右岸
↑減水時。左岸上流側からの風景
↑減水時。右岸下流側より
橋脚の下は岩で出来ており、急峻な傾斜になっている。
縦ストラクチャー&ハードボトムを好む魚が付いている事が予想される。
一方、三井大橋から少し下流の右岸側は岬状になっており、ここに段差が存在する。
その段差にダウンショットを引っ掛けてやったら連続して釣れた事があるので、こういった地形変化も狙い目と言えよう。
三井大橋と中村ボートの間
↑満水時
↑減水時
かなり広い岬になっている。水位によっては津久井湖では貴重なシャローフラットが形成されるはず。
向かって右側に小さい流れ込みによる抉れた部分があるので、水位が回復したら狙いたいポイント。
岬の先端付近(赤丸部分)に何かあるなぁと思って行ってみた所、切り株が点在している場所があった。
そういえば水位の高い時期にボートがこのあたりに集まってる時があって、釣れてるのを見た事がある。
一見何も無さそうに見えるが、ボトムがこうなってるとわかると納得である。
中村ボート~串川放水路
↑減水時(串川放水路側から中村ボート方向)
↑減水時(中村ボート側から串川放水路方向)
津久井湖にしては斜面の傾斜が緩やかなので、シャローを好む魚が回遊するのに向いているエリアである。
中村ボート付近に石垣があって、石垣が水没する時期には絶好の狙い目になる一方、ガードレールが付いてる部分があるので根がかったら終わり、といった側面を併せ持つ。
放水路付近はやはり放水によってできる抉れが狙い目だろう。まあこれは減水してなくても容易に想像がつくけどね。
中沢ワンド
↑満水時
↑減水時
画面右側の木が生えてる境目あたりから大雨の後などに流れ込みが入ってくるのだが、その出口に形成されているちょっとした台地とその角が狙い目か。
一方でワンドの奥は流木などのゴミが溜まりやすく、それらの下にバスが付いている事も多い。
更に上流方向へ向かって岸沿いを歩いて行くと、大きめの石垣がある。
コレが水没している時に、石垣沿いにバイブレーションを通したら釣れたり、赤矢印のようにダウンショットを通してみたら釣れたり、といった思い出がある。
まとめ
改めて纏めてみると見たい所が写ってなかったりもするが、なかなか面白い結果となった。
やっぱこういう所で釣れるよな~と思う一方で、特に釣れそうもないところで釣れたりもしてるので、一概に地形だけでは語れない要素があるのもバス釣りの魅力であろう。
とりあえず今のうちにもう少し色々撮っておいて、増水時に備えておこうと思う。