結論から言うとアリだと思う。管理人は一時期エギングロッド一本で琵琶湖をウロウロしていた時期がある。
エギングロッドが有効なシチュエーションとその理由について書いてみようと思う。
ロッド:メジャークラフト ライカル RE-832EL
全長:8フィート3インチ (247cm)
適合PEライン:0.6号-1.2号
適合エギ:MAX3.5号
アクション:レギュラー
2ピースモデル
標準自重:104g
リール:カルディアKIX2506-DH
ライン:PE0.8号~1.2号
リーダー:ナイロン12~16lb
ルアー:バイブレーション(メタル含む) or ヘビキャロ
冬の琵琶湖の浜におけるおかっぱり
一つめはバイブレーションのリフト&フォール。
冬のバス釣りにおける定番だが、これをより効率的に出来るのがこのタックルの良いところ。
先ずは飛距離。PEの細さとロッドの長さでかなりの飛距離を稼ぐ事ができる。
7g~10gくらいの軽めのルアーを遠投して扱える、というのがポイント。
大体おかっぱりでこの手のルアーを遠投する場合、長めのベイトタックルで1/2oz~1ozくらいのルアーを投げるのが一般的だが、一回り小さいルアーでアプローチ出来ればそれが有利に働く事もあるだろう。
冬のやる気の無いバスは吸い込みも弱いので、小さい方がより食い込みやすい、という事も考えられる。
次に感度とレスポンス。
PEは低伸度なので、リフトする時に糸が伸びず、アクションの応答性がいい。バイブレーションの振動も明確に伝わって来るので、ウィードを拾ったりというのも分かりやすいし、勢いでウィードを切ったりもしやすい。
ウィードを切った瞬間にバイト、という事が多い釣りなので、感度は大きなアドバンテージとなる。
そしてリフトのストローク。
単純に竿が長い事でより高くリフトできる、一回のリフトでより長い移動距離を稼げる、というメリットがある。要はできるアクションの幅が広い、という事。
それに加えて、PEの浮力でより高くリフトする事ができる。極端に言うと下の図のようなイメージで、青がPE、赤がフロロの例。
糸が沈んでしまうと、リフトしているつもりでも殆んど浮き上がらないのが現実だ。
特に遠投すればするほど角度が浅くなるので、この傾向が強くなる。
以上の理由から、バイブレーションのリフト&フォールには持ってこいのタックルと言える。
↓琵琶湖での釣果。後ろにエギングタックルが転がってるのが見えるだろうか。これは50Upだったが問題なくキャッチできた。
二つ目の使い方はヘビキャロ。
これまた冬の定番だが、これについてもまずは遠投性能が生きてくる。1/2ozのシンカーで十分に遠投する事ができるので、よりスリムなシンカーですり抜け良く効率的に探る事ができる。
PEの感度によるボトム感知性能も大きなアドバンテージ。砂地の中のハードボトム、ウィードといった変化を明確に捉える事が可能だ。
更に、竿が長いのでリーダーを長めに取っても扱いやすい。
よって、ヘビキャロにも最適と言えると思う。
また、リグに関わらず竿の長さのメリットとして、魚が掛かったときの扱いやすさが挙げられる。
ここまではいい事ばっかりだったが、欠点も多々ある。
まず、竿が長いので投げるときに周囲にスペースが必要な点。これはもうどうしようもないので、割り切って広いポイントに行くしかない。
それからスピニングリールである事による巻き取りパワー不足。これはどうしてもベイトタックルには劣るので、魚に突っ込まれそうなブッシュやテトラが足元にあるような所ではオススメしない。
ショアジギング用のタックルにすればパワー不足は解決できるが、重くなるのと見た目がバス釣りっぽくなくなるので却下。
あとはハードルアーを使うにしてもリーダーが要る事。
これが普段直結してる人からするとかなり億劫だと思う。
この点に関してはノットアシストを使うと確実且つ綺麗に結べるのでオススメ。
デメリットもあるものの、バイブレーションとヘビキャロがメインの場所であればかなり有効に使えると思う。
バスもアオリイカもやるよ、って人、もしくはエギングしかしないけどバスも釣ってみたい、というような人は一度試してみてほしい。