メガバスと言えば個性的でオシャレなタックルをリリースしており、グッドデザイン賞を受賞していることもしばしば・・・といったイメージだが、そのイメージそのままのロッドが今回紹介するハンツマン。
ウッドカービンググリップがメガバスらしい個性を発揮しており、Red Dot DESIGN AWARD 2023 受賞アイテムだったりもする素晴らしい意匠が特徴のロッドである。
その分お値段はお高め・・・なのだが、買って使ってみた所それに見合う機能を兼ね備えている事が判明した。
という事で今回はメガバスのハンツマンがどんな感じか実釣の感想を交えてインプレしたいと思う。
メーカーHP情報
メーカーHP情報を抜粋するとこんな感じ↓
GHBF48-3ULは、ストリームクライミングを駆使してアクセスする源流域をシューティングするためのスペシャルモデルです。軽く振るだけで、ティップからベリーにかけて超軽量ミノーの荷重を乗せてしなやかに曲がり、リリース時にはシャフトぶれを皆無とした快心のマシンガンキャストを実現。HUNTSMANのモダンシャフトは、常に腕の延長にある感覚をもたらし、あらゆる態勢とアングルからルアーを瞬時に繰り出す快適なシューティングゲームをこなします。特筆すべきは、これまでのショートロッドの概念を覆す、ロングディスタンス・キャスタビリティ。バックスペースが取れない岸壁やブッシュの隙間からなど、足場を確保しにくい立ち位置からもコンパクトスイングで自由自在にロングキャストが決められる、アグレッシブな源流ゲームを展開。細身のブランクからは想像もつかない高い剛性を備えたバットセクションは、トゥイッチにダイレクタビリティをもたらし、曲がるほどにテンションを高めるベリーセクションが渓魚の瞬時のバイトを的確にフックセット。高い足場からも尺上クラスと臆せず渡り合える、ウルトラライトロッドの基準値を超える強大なリフティングパワーを発揮します。
今回は4’8″の3ピースモデルであるGHBF48-3ULを購入。グリップは楠製で独特な形状がカッコいいロッドとなっている。
パッケージ
パッケージはこんな感じ。高級感のある色合いのセミハードケースに入っている。
開けてみるとこんな感じで、ロッドが竿袋に収納されている。
竿袋はフィッシュマンの袋のようなネオプレン素材のベルトで止める仕様。ただ、袋の材質が硬くてロッドの出し入れがしにくいのが少しマイナスポイント。
中身はこんな感じ。
外観など
やはり最初に目が行くのがグリップ。お世辞抜きで滅茶苦茶カッコいい。
色んな角度から見てみるとこんな感じ↓
リールシート周りはこんな感じ↓
手に馴染む形状は流石としか言いようがない。
リールシートに対してグリップがせり上がっているので相対的にリール位置が下がる。なので重心が高めな丸形リールとの相性も抜群。
ロープロリールと合わせてもそれはそれでOK。
ガイドはこんな感じ。チタンフレームのSiCガイドを搭載。
トップガイド内径は2.8mm。
ティップ径は1.4mmだった。
重量について
重量は実測で100gジャスト。ウッドグリップのロッドにしてはかなり軽いと思う。
グリップセクションが90.9g。
真ん中が7.3g。
ティップ部が2.2gとなっている。
アクションについて
軽く曲げてみた感じ↓
やや強く曲げてみた感じ↓
強く曲げてみた感じ↓
ティップがかなり柔らかいのが特徴的。軽く振るだけで結構曲がるが、自重が軽い事もあって戻りは早く、ブランブランするような事はない。
バット部分は結構強くてほぼ曲がらない感じ。
渓流で使ってみた
早速渓流で使ってみた。リールは五十鈴のBC420SSS-T2との組み合わせ。
最初はAR-Sの3.5gを中心に使用したが、ティップが柔らかいお陰で軽く振ってもしっかりとロッドが曲がって投げやすい印象を受けた。グラスロッドにも近い感覚で、ティップをクルっと回して近距離を狙うのがとてもいい感じにできる。
一方で足元が狭い所でフリップキャストしようとすると少しロッドが曲がりすぎて自分を釣りそうになるので、狭い所では体の斜め前でロールキャストする方がやりやすかった。
とりあえず無事にヤマメをキャッチ。年越しっぽい綺麗な魚だった。
この日はまだ放流のヤマメも残っていてルアーに果敢にアタックしてくれた。
そんなに大きい魚は釣れていないものの、魚とやりとりするにあたってパワー不足を感じる事は無かった。
ティップが柔らかいのでミノーのトゥイッチはやりにくいかも?と思いながらミノーを使ってみたら・・・思った以上にトゥイッチができてビックリ。
アクションを付けるたびにティップは曲がるもののちゃんとルアーは動かせていて、曲がってからの戻りが早いので細かくトゥイッチしてもちゃんと応答する感じだった。後で動画を見たら結構柔らかく見えるたが、使っているとそこまで柔らかすぎる感覚は無かったので不思議なロッドだと思う。
ヤマメだけでなくイワナもキャッチする事ができた。
自作リール3号機との組み合わせでもヤマメをキャッチ。
シルバークリークエアTWと合わせても良い感じだった。
1.8gのドクターミノージョイントを投げてみたら、ティップがしっかり曲がる事で投げやすく、逆に5cmクラスのシンキングミノーをフルキャストしてもしっかりとキャストでき、アクションもちゃんとつけられたので、かなり適応力が高いロッドと言えるのではないかなと思う。
実釣動画
実釣の様子はこんな感じ↓
まとめ
カッコいい見た目だけでなく、使いやすさもかなりレベルが高いロッドである事がわかった。
柔らかめのロッドが好きな人にぜひおススメしたい一本だと思う。(硬めのロッドでビシっとルアーを動かしたい人には向かないかも。)
カッコよくて軽くて操作しやすくてそれなりにパワーもある・・となるとほぼ欠点が無いように思うが、強いて言えばグリップに傷がつかないかが心配でハラハラするのが難点かな・・・