アブのカーディナル3や33を毎年のようにカスタムして復刻版をリリースしてくれているのがDAYSPROUT。リリース年毎にそれぞれ特徴があり、カラーやスペックが異なっているのが面白い。
そんな中で個人的に気になっていたのが今回紹介するカーディナル3XBⅡ。
ブラックのボディに5.3:1の弱ハイギアを搭載し、ハンドル軸部に2ボールベアリングを採用した実戦的なモデルとなっている。
流通が少ないのでなかなか手に入らなかったが、今回ようやく新品未使用品を入手できたので、どんな感じかインプレしてみようと思う。
基本仕様
まずはDAYSPROUTのHP情報から。
Cardinal 3XBⅡ
DAYSPROUT×ABUが贈る第5弾は、名機ABU Cardinal 3Eで採用された5.3:1の弱ハイギア、50㎜のロングハンドルを搭載した実戦向き仕様。渓流のアップストリームキャストをよりサポートしてくれます。更に、ハンドル軸部に2ボールベアリングを追加したカーディナル史上初の3ボールベアリングです。2017年2月発売
標準自重 222g ギヤ比 5.3:1 Price¥40,150 (税込) ※限定生産
5.3:1というノーマルよりちょっとだけ高いギア比なのが特徴。その分巻き重りがすると思うが、50mmのロングハンドルを採用する事でカバーしている模様。
標準でウッドノブを採用しているのもポイントが高い。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓
中身はこんな感じ↓
本体と収納袋と専用工具と取説が入っていた。
外観など
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
上から↓
下から↓
パールのラメが入ったローターに艶消しブラックのボディ。ベールアームとハンドルが銀色で、エンブレムやロゴもシルバーか白でモノトーンな雰囲気。そこにウッドノブが合わさる事でかなりカッコいい仕上がりになっている。
敢えて言うならボディもローターと同じカラーで良いのでは、とも思う。
カーディナル33との比較
並べてみるとこんな感じ↓
基本的には色が違うだけだが、黒いと引き締まって見えるので少しコンパクトにも見える。
ハンドルは明らかに3XBⅡの方が長い。
ドラグについて
ドラグはスターンドラグという名のリアドラグ式。
この点はカーディナル33と同じ。
アンチリバース
アンチリバースもカーディナル33と同じラチェット式。なのでONにして巻くとカリカリと音がする。
個人的には普段はOFFにして、魚が掛かって取り込む時にONにする、といった使い方にしようと思う。
ラインローラーについて
ラインローラーはテーパーの付いた物が搭載されている。
これによって糸ヨレが軽減されていると嬉しいのだが・・・
ラインを巻いてみる
早速ラインを巻いてみた。3号を100m巻くとこんな感じに↓
復刻版のカーディナル33は平行に巻けない個体が多かったが、3XB2はしっかりと平行に巻く事ができた。
その後3号ラインを30m取って、1号ラインを50m程巻いてみた。
ちょっと少な目だがとりあえずコレで使ってみよう。
渓流で使ってみた
とりあえず渓流デビューさせてみた。
キャストに関しては全く問題無し。昨今のスピニングと比較しても大差なく、軽量スピナーも良く飛ぶ。
弱ハイギアのお陰でアップでの巻取り速度も十分。ミノーのトゥイッチなんかもやりやすい。
結果一応魚をキャッチ。
まずはカワムツから。
後は豆ヤマメ。
釣果としてはイマイチだったが、魚を釣るのに問題ない事はわかった。
一番驚いたのが糸ヨレの少なさ。最新のリールにはやや劣るものの、手持ちのインスプールリールの中では最も糸ヨレしないと思う。(IOSのラインローラーを入れたカーディナル33よりも上)
ナイロンラインで半日使ってみたがライントラブルは殆ど無かったので、結構安心して使えるように思う。
実釣動画
初釣行の様子を動画にしてみた。
まとめ
元々最高にカッコいいデザインのカーディナルを現代でも違和感なく使えるように仕上げたリール、といった感じだった。
手持ちのカーディナル33と部品の共用もできるので、渓流でスピニングを使うならコレが今後メインになるような気がする。
ちょっと高かったが良い買い物をしたなぁ。