昨今のエリアトラウト用ルアーの進歩は目覚ましく、様々なルアーがリリースされている。
そんな中でも一際特徴的なのがダイワから発売されている鱒ノ小枝。
上下さかさまに付いたリップと糸で連結された4分割のボディが特徴で、リトリーブするとミミズのようにウネウネ動くルアーである。
その見た目のインパクトから結構な人気で、昨年発売されて以来ちょいちょい近所の釣り具店のトラウトルアーコーナーを覗いたが手にする事はできなかった。
まあ縁が無かったのかな・・・と思って諦めかけていた時、偶然Amazonで扱っているのを見かけたのでとりあえず買ってみた。
という事で、まずは開封インプレからいってみよう。
メーカーHP情報
まずはスペック情報をおさらい。
鱒ノ小枝
カーキブラウン
本能を刺激するミミズアクションルアー
- 上リップ+4連結ジョイントによる今までに見たことの無いミミズアクションプラグ。
- 投げてゆーっくり巻くだけでプラグでありながらまるでワームのように柔らな動きを演出。
投げてゆっくり巻くだけでハードルアーながら、まるでミミズのようなクネクネアクション。
低速でレスポンス良く動くリップにより、その動きは専用ラインで連結されたボディへ伝わり小刻みにクネクネとアクション。使い方は、まずは足元でゆっくり引いてみて ルアーの動くスピードを確認。早すぎると回転してしまうので注意ください。
あとはキャストしてルアーがアクションするスピードで巻いてください。
トゥイッチングでミミズがクネッ、クネッっとなるようにアクションさせるのも効果的です。驚異の貫通力でチャンスを逃さない“SaqSas(サクサス)”
従来のメッキ処理では実現できなかった驚きの貫通力を持つ表面処理テクノロジー。ハリの表面にフッ素系特殊プレーティング加工を施すことで、刺さり性能は従来の塗装ハリに比べて最大40%(平均約20%)アップ(当社比)。今まで合わせきれなかった小さなアタリやショートバイトも逃さずキャッチ。今までのハリと一味も二味も違う「サクッと刺さる」感覚は、一度体感すると忘れがたいものとなるはずだ。なお、非常によく刺さるハリとなっているため、取り扱い時にはこれまで以上に注意して頂きたい。
鱒ノ小枝
カラー サイズ
(mm)標準自重
(g)メーカー
希望本体
価格(円)JANコード カーキブラウン 60 1.5 550 059704 ミミズ 60 1.5 550 059711 マットブラック 60 1.5 550 059728 ダークオリーブ 60 1.5 550 059735 ダークブラウン 60 1.5 550 059742 カラシ 60 1.5 550 059759 青虫 60 1.5 550 059766 ライトピンク 60 1.5 550 059773 レッドオレンジ 60 1.5 550 147081 ビタミン 60 1.5 550 147098 ラムネ 60 1.5 550 147104 シオカラ 60 1.5 550 147111 出典:ダイワ
小枝の名の通り、枝のような細長いボディが個性的。管理釣り場のトラウトはひっきりなしにルアーを見ているので、見た目が珍しいというだけで大きなアドバンテージになると思う。
ちょっと系統は違うが、細長くてニョロニョロしたシルエットのセニョールトルネードはハマると良く釣れるので、それに近い活躍をしてくれるのではないかと期待している。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓
お手頃価格なのでとりあえず4色買ってみた。
ルアー名がでかでかと記載されている。
裏面の説明書きはこんな感じ↓
サイズは60mmでウエイトは1.5g。
外観など
開けてみるとこんな感じ↓
リップの色がカラーによって微妙に違う。マット系カラーのものは半透明で、光沢のあるカラーの物は透明である。
長さはフックを含まないボディ部分でぴったり60mm。
連結部は糸でつながっている。
ジグヘッドのようなヘッドとリップの位置関係は固定されている。動く理屈としてはスクラウンジャージグと同じ原理かな。
持ちあげてみるとこんな感じで曲がる。
関節の動きはスムーズである。
重量について
重量はほぼカタログ通り。
1個だけ1.6gと出たが、どっちかというとスケールの誤差だろう。
サイズ感
特に良い比較対象がなかったので、ハイドラムと並べてみた。
見ての通りボリュームが全然違う。ウネウネ系の動きが有効だがハイドラムでは大きすぎる・・・といったシチュエーションがあるかはわからないが、まあ全然イメージは違うのできっと効果があるタイミングはあるはず。
使ってみた感じ
管理釣り場で使ってみた。
まず飛距離についてはボチボチ。重量が軽いのでそんなに遠投には向いていないが、まあ足りない訳ではない。
泳がせてみるとこんな感じ↓(動画:約17MB)
意外とレンジキープ力が高く、一定の深さをキープして泳いでくる。アクションは魅力的なクネクネアクション。
但し、一定以上の速度で巻くと回転するので注意が必要。
肝心の釣果の方はゼロだったが、目に見える位置でショートバイトはあったので条件が合えば釣れるルアーだと思う。
で、後日。
リヴァスポット早戸で活躍してくれた。
他のルアーでの反応が乏しい時間帯に反応が良かった。あまり見慣れていないルアーだからか仕切られたエリア内で使うと最初は反応が良く、しばらくすると飽きられる傾向にあったので、場所を転々としながら使う事でテンポよく釣る事ができた。
途中でイワナが釣れたりも。
細長いシルエットが意外と小魚っぽくも見えるのかな?
使い方としては泳ぎが破綻しない範囲でゆっくり巻くだけ。レンジのコントロールはスプーンと同じようにカウントダウンで調整すると良い。
まとめ
とりあえずまだ開けてみただけなので実力は未知数だが、予想では多分釣れると思う。
根拠はコレ↓
PEラインにビーズを通してウネウネ動くように自分で作ったルアーがあるのだが、たまに使うと当たる時がある。細長くてウネウネするものに反応する魚は結構いると思うので、恐らく鱒ノ小枝もイケるのではないかと。しかも鱒ノ小枝は自作ルアーと違って自発的に動くわけなので更に期待できる。
実際に使ってみたらただ巻きで一定のレンジをキープしつつクネクネ動いてくれるので、他のルアーを見飽きた魚を探るのに良さそうな感じ。今後の活躍に期待しよう。
追記:ハマるシチュエーションであれば釣れるルアーである事が分かった。
予想通り他のルアーでの反応が少ないタイミングで釣れてくれたので、これからもローテーションの一角に加えておこうと思う。