ギル型ルアーと言えば現在各社から色んなルアーがリリースされていて1つのジャンルを形成するくらいの位置付けになっているが、その先駆けとも言えるルアーが今回紹介するジャッカルのギロン。
出た頃は結構話題になったもののその後は人気が出なかったのか一時は廃盤?と思うくらい見なくなった。
しかし昨今のギル型ルアーブームでその存在と魅力が再認識されたようで、また店頭で見掛けるようになっている。
特徴的なのはリアルな造形と手頃なサイズ感。
見た目は正にギルそのものといった感じ。個人的には後発のギル型ルアーと比較しても一番ギルっぽいと思う。
長さ93mm、重量22.5gとMアクションのロッドで投げられるサイズなので特別なタックルを必要としないのはおかっぱりにはありがたいし、周辺のギルのサイズが小さい時やバスが大型のルアーを警戒してる時なんかにも重宝する。
そんなギロンをインプレ。
基本スペック
マッチ・ザ・ブルーギル。
ビッグベイトのメインベイトとして知られ、また、スポーニング期には天敵となるブルーギルをリアルに再現したフラットサイドのS字系ルアーです。ピッチの短いS字系ストロークとフラットサイドがもたらすフラッシング効果でバスを魅了します一口サイズにダウンサイジングしたベビーギロンは、そのサイズとは裏腹にしっかりとアクションを起こし、フラッシングでバスを誘惑。ハイプレッシャーなフィールドや幅広いフィールド状況に対応します。
Name GIRON Length 93mm Weight 22.5g Type Sinking Hook Size フロント ST36BC#2/リア ST36BC#4 Price ¥2,410(本体価格) 出典:ジャッカル
長さはカタログ通り93mm。
重さも実測で22.3g~22.8gということでほぼカタログ通りである。(手持ちの個体はフックを交換したりしてるので若干の誤差あり。)
外観
横から↓
上から↓
下から↓
前から↓
後ろから↓
フラットボディの1ジョイント仕様。ヒレの部分もボディに含まれており、曲がりぐせが付いたりする心配が無いのも良いところである。
リアフックは尻尾の後ろに付いており、後ろから啄むようなバイトも拾う事が可能。軟らかい素材のテールのルアーには無い特徴である。
ジョイントの可動範囲は狭く、あまり大きくは曲がらない。
チビタレルと顔を比較。ギロンのおちょぼ口な感じのシルエットがギルっぽいと思う。
サイズ感
ギリング125とチビタレルと並べてみた。
やはりかなりボリュームが違う。当然存在感やアピール力といった観点では大きいものに劣るが、警戒心を与えにくい、場を荒らしにくいといった点では勝るのでまあケースバイケースだと思う。
アクション
アクションはピッチの細かいS字系。泳ぎ出しでバランスを崩しやすいが、泳ぎ出すと安定して泳いでくるので早巻きも可能。早巻きをするなら徐々にリトリーブスピードを上げると良い。
大きくジャークを入れるとひっくり返ってしまうので、左右にダートさせるような使い方は出来ない。
ショートピッチのトゥイッチなら左右に頭をヒョコヒョコ振るようなアクションができる。
使い方
基本はただ巻き。クランクベイトのようにひたすら投げて巻き、投げて巻き、といった使い方が良いと思う。
重量も手頃で、巻き抵抗が少ないので楽に広範囲を探る事ができる一方、2ozクラスのルアーと比較するとチェイスは少ないので、個人的イメージではビッグベイトというよりフラットサイドクランクみたいな感じかな。
クランクとの違いはストップ時の動き。
早巻きして止めた時に慣性でクルッと頭を振って止まる姿は魅力的である。
もう1つの使い方としてはサイトフィッシング。
スローシンキングなのだが浮力の設定が絶妙で、ボトムに着くとフロントフックが上向きに立っていて、その上に本体が立っているような感じでステイさせる事ができる。
なので見えバスの近くに放置→忘れた頃にちょっと動かす、といったパターンで使うと結構よく釣れる。
サイトフィッシング用におでこが蛍光のカラーもラインナップされているので、それを使うかサイトマーカーを貼るかすると良い。
まとめ
ギルのいるフィールドでおかっぱりをする時にタックルボックスに入れておくと何かと役に立つルアー。
サーチベイトとしても食わせとしても使える上にいつものタックルで投げられるので、ビッグベイトとしてでなく普通サイズのルアーのローテーションの1つとして考えるといいルアーだと思う。
ちなみにサイズの小さいベビーギロンなんてのも存在する。
ここまでくると完全にビッグベイトでは無いが、動きとしてはノーマルをスケールダウンした感じの動き。
ボトムに置いて使う事もできるので、稚ギルが多い所なんかで使うと良い。