ライザーベイトシリーズの第一段、ライザーベイト007R。重量があるボディをリップで浮かせる事で、圧倒的な飛距離が出せるのが特徴のトップウォータープラグである。
かれこれ発売から2年近く経つにも関わらず品薄状態が続いており、あまり店頭で見掛ける事もなかったのだが、最近ようやく手に入れる事ができた。
使ってみた所、キャッチは出来なかったものの早速バスのヒットがあり、その実力を垣間見る事ができたので、使用感などをインプレしておこうと思う。
基本スペック
長さ:70mm
長さ70mmはリップを含まないボディ部分の長さである。
重さ:8.2g
実測は7.9g。まあ誤差の範囲であろう。
タイプ:シンキング
フックサイズ:#10
定価:1800円
外観など
横から↓
上から↓
下から↓
前から↓
後ろから↓
特徴的なのがボディを浮かせる為のリップ。
少し斜め上を向いて付いており、巻くと浮上する力を発生させつつ、ボディを左右に揺らす役割を持つ。
リップはフロントアイを兼ねており、ラインはリップに接続されたスプリットリングに結ぶようになっている。
内部構造はこんな感じ↓
ボディの下半分に結構な量のウエイトが仕込まれている。固定ウエイトではあるものの、これだけ入っていれば姿勢は安定し、かなりの飛距離を見込む事ができる。
サイズ感
近いサイズのルアーと並べるとこんな感じ↓
上から順に、ガストネード70S(ダイワ)、ライザーベイト007R、ビースイムトリガー70(ラッキークラフト)
ボディのサイズ感は上下二つのルアーとほぼ同じだが、ガストネードで5.4g、ビースイムトリガーで6.1gなのに対し、ライザーベイトは7.9gなのでシンキングタイプのルアーと比較しても重い部類に入る。
同社の他のライザーシリーズと比較した場合↓
上から順に、ライザーベイト007R、ライザーベイト009P、チリチリライザー
下の二つと比較すると、重量差が2倍以上あるので、かなりボリューム感は違って見える。
また、上から見るとリップの形状が少し異なり、ライザーベイト007Rの方がボディに対してリップ幅が狭い。なので、下二つとアクションを比較すると、ライザーベイト007Rのほうがアクションの幅が小さく、かつ浮き上がりにくいように感じた。
投げてみた感じ
アルファスCT×12lbナイロン×6.6ftのMアクションロッドで投げてみた所、飛距離は大体40mくらいであった。
空気抵抗の少ない形状&低重心のお陰で一直線に飛んで行く。
7cmクラスのトップウォータープラグとしては破格の飛距離だと思う。また、長めのスピニング×PEラインとかで投げたらもっと伸ばせそうな気もする。
ライザーベイト009Pと比較すると軽い分飛ばないが、009Pのように着水の勢いで潜り過ぎてなかなか上がってこない、という事は無い。
尚、遠投してヒットした場合はしっかりフッキングする事、ファイト中はなるべく水面から顔を出させないようにするとバラしにくくなるのではないかと思う。
(前回バラした体験より。一応言い訳すると前回はウィードが結構生えてるエリアで掛けたので潜らせまいとしたのが仇になった・・・というところ。)
まあ比重の重いルアーは水面で首を振られると外れる可能性が高いからある程度は仕方ないんだろうけどね。
アクション動画
遅めにリトリーブした場合(約1.6MB)
ロールしつつ左右に頭を振りながら泳いで来る。
水面下でも動いているのだが、引き抵抗はかなり小さいので手元で泳いでるかどうかを感じるのは少し難しい。
なので、少しでも水面から出るように引いてくる方が動いてるかどうか分かって良い。
早めにリトリーブした場合(約1.3MB)
水面を逃げ惑う小魚のように泳ぐ。ある程度早巻きした方が見切られにくくて良さそうな感じがする。
遠投した場合はロッドを立てても上方向の力が働きにくく、結構早巻きしないと浮いて来ないのだが、それが逆に一定以上の速度を保つ事に繋がっていい結果をもたらすように思う。
釣れないとどうしてもゆっくり、丁寧に・・・と思いがちだが、そのせいで見切られてる事もあると思うのでね。
ちなみに009Pと比較すると、水を切る音は小さめ。
これについては007Rの方がよりナチュラルという見方もできるので、どっちがいいかはケースバイケースであろう。
まとめ
このサイズでここまで良く飛ぶトップウォータープラグは他に無いので、ベイトフィッシュが小さいであろうエリアを広範囲にテンポよく探るのにピッタリである。
先日河口湖でヒットした時は特にボイルが起きていた訳ではなかったが、早い動きに反応する魚というのも一定の割合で存在すると思うので、他のトップウォータープラグとの使い分けでよりチャンスが拡がるんではないかな・・・と思う。