少し前に東京都で、東京五輪の暑さ対策に検討している、といったニュースで話題になったかぶる傘。
そのデザインの奇抜さが人々の度肝を抜いた一方で、そもそも釣り用で同じタイプの物が既にある、といった意見も。
日除けとしては麦わら帽子なんかより圧倒的に大きいので恐らくほとんどの日差しをカットできそうだし、雨避けとしてはレインコートのように蒸れる事はない。
見た目の奇抜さは街中では好奇の目に晒されるとしても、釣り場だったらそんなに気にならないかもしれない。
そう考えると確かに釣りには持ってこいのアイテムのように思える。
とは言うものの実際に釣り場で使ってる人を見たことが無く、「かぶる傘 釣り」的なワードで検索しても出て来るのは広告ばかりで、釣りに使っている個人は見掛けられなかった。
となれば自分で使ってみるしかない!と思ったので、とりあえず楽天で購入。
これで夏の釣りが快適に・・・!?
開封してみた
こんな感じの物がプチプチにくるまれて送られてきた。
見た感じは大きめの折り畳み傘?といった感じ。
収納時の長さ:
長さは約50cm
重さ:
重さは280g。
カバーが付いていてコンパクトに畳めるので持ち運びには困らなさそうである。車の場合は車に常備しておいてもいいかも。
開いてみた
カバーを外してみると、ちょっと変わったデザインの折り畳み傘、という感じである。
大きな違いは取っ手がない代わりにてっぺんから紐が出ている所。
コレを引っ張る事で傘が開く仕組み。
開いてみるとこうなる。
今回買った物は二段式になっており、1段目と2段目の間から空気が抜けて蒸れないようになっている。
直径は約76cm
中から見ると、頭にかぶる用の部品が付いている。簡易ヘッドバンドみたいな物の周囲に骨が配置されていて、頭全体で傘を支える仕組み。
かぶってみた
とりあえずかぶってみた所・・・ヘッドバンドがキツイ。
恐らく風で飛んでいかないようにキツめにしてると推測されるが、コレではきつすぎて5分と着けていられない。
ゴムで多少伸縮するようになってるものの調整はできなさそうだったので、切ってみる事にした。
するとだいぶ緩くなって快適なかぶり心地に。
これなら普通の帽子やタオルの上からでもかぶれるので、変にバンドの跡が付いたりすることも無さそうである。
風には弱くなるが、あご紐が付いてるのでコレを締めておけば大丈夫かな?
ちなみに↑の写真では普通の帽子の上から着用。
サイズ的には成人男性の肩までちゃんと収まる大きさ。
後ろから見るとパッと見は普通の傘に見えなくもない・・・ような気がする。
ロッドを持ってみた
まずは普通に構えた状態。意外と邪魔にならない。
しかしロッドを正面で上げると当たり前だが傘に当たる。
なのでキャスティングの際はサイドハンドキャストかフリップキャストを中心にする必要がある。
フッキングの時も同様に傘を避ける必要があるので、あらかじめ斜め上にフッキングする動作を練習しておいた方がいいだろう。
まとめ
とりあえず思ったよりは邪魔にはならず、少し気を付けて釣りをすれば使えそうな雰囲気は感じられた。
ただ、実際のフィールドで藪の中を通ったりするには明らかに邪魔だと思われるので、基本的には移動中は閉じておいて、水際で装着するのがいいかな。
あとはどれくらいの風に耐えられるか、被ってるとどれくらい疲れるのか・・・など、現場で試してみないとわからない部分を検証していきたいと思う。
とはいえやはり現場で装着するには結構勇気が要る代物なので、次はなるべく人のいないポイントで実釣テストしたいと思う。もし万が一見掛けてもそっとしておいて頂けると幸いである。
実際にフィールドでかぶってみた。
結構雨が降ってたのでレインウエアとの併用で使用。
かぶる笠が無かったら恐らく水が染みてくるくらいの降水量だったが傘の効果は絶大で、上半身に関しては肘から先こそ濡れるもののその他はほぼ濡れなかった。
一方下半身はそれなりに濡れるので、やはりレインウエアとの併用がオススメ。
若干視界が悪くなる&多少ロッド操作の邪魔にはなるが、快適性の方が上回る。
一応この日は小バスではあるものの釣り上げる事ができたので、キャスト~ヒット~キャッチまでの一連の流れに問題が無いことが確認できた。
風の強い日には使えなさそうだが、単に降水量の多い日にはかなりいい感じのアイテムだと思う。
ダイソーの面ファスナー(マジックテープ)でサイズ調整ができるようにしてみた。
やっぱりちゃんとバンドのサイズが合うと安定感は増す。
次の雨の日が楽しみである。