ダイワの名作・・・いや迷作?とも言えるルアー。マウスウォッシャーの名の通り、ポッパー形状で口の部分にペラが付いている珍妙としか言い様の無いルアー。
更にウォータースルーギル構造を備えつつ、ポッパーっぽいのに巻くと華麗なロールアクションを見せるなど、なかなか癖の強い仕上がりとなっている。
ダーターとも言えるしシャロークランクとも言えるしスイッシャーとも言える・・・のかな?
そんな後世に残したい珍ルアーのインプレ。
外観など
大きく開いた口が特徴的。アゴがリップの役割を果たす事によって巻くと泳ぐ仕組み。
最も特徴的な口の中のペラは通常のスイッシャーなどと逆向きに付けられており、殆ど回らないのが特徴。
まあ水を受けてもすぐ後ろが壁であり、水が流れて行かないから回らなくて当然である。
顎からエラに水が抜けるウォータースルーギル構造なので、早く巻くとそこそこ水流が生まれるからなのか、多少ペラが回転する。顎の穴も小さいので果たして意味あるのか?とか思ったりもするが、意味があるかどうかは俺が決める事ではなく、バスが決める事。例え一匹でもこれによって生まれる水流でバイトするなら意味がある。
どうせならお尻にペラを付けたら良かったのに・・・という気もするが、それではマウスウォッシャーとは言えないのでコレでいいのである。
横から↓
上から↓
下から↓
前から↓
後ろから↓
顎から入った水が胸ビレの部分から抜ける仕組み。但し、穴が小さいのでどの程度の水流が生まれているかは未知数である。
サイズ感
長さ:75mm
全長はピッタリ75mm
重さ:13g
実測13.8gなのでほぼ1/2oz。
サイズは結構大きめ。POP-MAX(メガバス)やバズジェットJr(デプス)とほぼ同じサイズ感。
上から順に、POP-MAX、マウスウォッシャー、バズジェットJr
フックサイズ:#4
リアフックはフェザーフックになっている。
浮き姿勢
ややお尻下がりで浮く。アゴが常に水に浸かっているのでポッパーとして使う場合には結構抵抗が大きい。
一方で顎はリップを兼ねているので、ただ巻きする場合の泳ぎ出しは抜群である。
重心移動
重心移動は無し
飛距離
重量1/2ozで重心が後方寄りなので結構飛ぶ。ミディアムアクションのベイトタックルで約33m飛んだ。
ラトル
ラトルあり。中くらいの玉と小さい玉が入っているようで、高音と中音が混じったような音がする。
スイム動画(約1.5MB)
口が大きく開いているので、ポッパーとして使う場合は結構激しいスプラッシュ音でアピールするような動きになる。
首を振ったりするのはあまり得意で無さそうなので、テンポ良くトゥイッチして誘う、というよりは間隔をあけて「ゴボッ・・・ゴボッ・・・」という感じで動かすのが良さそうである。
一方、ただ巻きするとビックリするくらいに綺麗にロールして表層を泳いで来るので、広範囲をテンポ良く探るなら巻きで探り、ピンポイントはポッパーとして誘う、というのが出来るなかなか器用なルアーだと思う。
まとめ
敢えてこのルアーで釣りたい!と思えるルアーの1つである。
見た目はB級感があるが、使ってみると意外と良く飛び、良く泳ぐしっかり使えるルアーに仕上がっている。昨今のダイワのルアーは洗練されたデザインの物が多いが、時にはこういった遊び心のあるルアーを作って欲しいなぁと思ったりする。