【インプレ】ダム クイック マイクロライト DAM Quick MicroLite【西ドイツ製】

オールドスピニング
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インスプールリールにも色々あるが、現代のリールへの進化が垣間見えるのが今回紹介するダム クイック マイクロライト

見た目は黒の結晶塗装に赤色のアクセントがオシャレ。ねじ込み式ハンドルで左右入れ替え可能なハンドルに低速オシュレート機構を搭載していて、現代のリールに少し通じる部分があるのが面白い。

今は存在しない西ドイツ製というのも感慨深く、造りがしっかりしているのもドイツらしい。

今回は結構程度の良い個体を入手する事ができたので、構造や使用感なんかをインプレしてみたいと思う。

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外観など

左から↓

左斜め前から↓

前から↓

右斜め前から↓

右から↓

右斜め後ろから↓

後ろから↓

左斜め後ろから↓

上から↓

下から↓

見た目は黒い結晶塗装に差し色に赤が入っているのがカッコ良い。ボディ形状はオービス50Aに近い雰囲気。

ロゴ文字も良い味を出している。サイドプレートにある丸いキャップがハンドルの左右入れ替えが可能な証。

生産国は西ドイツ。

サイズ感

サイズ感はミッチェルの308と似たような感じ。

重量について

重量は実測で225.8g。

ミッチェルの308が212.5gなので10gくらいの差。

ドラグとスプールについて

ドラグはフロントドラグで、スプールはワンタッチ式。

数字で目盛が付いているのが面白いが、ドラグが出ると回転してしまうので特に再現性はない。

ドラグの出は結構スムーズ。

スプール径は約39mm。

スプールを外すとこんな感じ↓

ローター内部はこうなっている。バランス用の重りが入っているので巻き出しは重いが、回転時のバランスは良く、ハンドルを回した時のブレは少ない。

ハンドルについて

ハンドルはねじ込み式。今でこそ当たり前の構造だが、この時代のハンドルでこういった2段のネジが切られていて左右入れ替え可能、といったものは結構珍しいのではないだろうか。

根本のナットを緩めればハンドルを折りたたむ事も可能。

ハンドル長は約45mm。

ノブはネジ止めなので交換できる・・・のかな?

内部構造

サイドプレートを開けるとこんな感じになっている↓

ドライブギアはカーディナル33やオービス50Aと同じようなウォーム式。ドライブギアにめねじが切ってあり、ハンドルを直接ネジ止めするようになっている。

オシレート用の小さい歯車が付いていて、これがゆっくり前後するようになっているのも特徴的。この時代のリールはドライブギアで直接前後させるものが多いので、この点も結構新鮮である。

動かしてみるとこんな感じ↓(動画:約8MB)

アンチリバースについて

アンチリバースはラチェット式でカリカリと音がするタイプ。

個人的にはミッチェル同様普段はOFFで使用し、取り込み時だけONにして使おうと思う。

ベールアームとラインローラーについて

ベールアームは一体式で滑らかな仕上がり。例によってベールアームを戻す時はハンドルを回して自動的に戻す必要がある。

手前に折りたたむ事ができるのも良いところ。

一方でラインローラーが少し残念な造りで、殆ど回転しない構造になっている。

↓の状態だとスムーズに回るのだが・・・

ローラーが無い状態だとネジが奥まで入ってしまう、という事は・・・

ネジを締めたら締めた分だけラインローラーを強く挟む事になるので、ラインの抵抗くらいではまず回らない状態になる。

糸ヨレがどうなるか気になる所である。

巻いてみた時の様子

オシレーションの速度、ベールアームの返り、ラチェット音などはこんな感じ↓(動画:約18MB)

ローターのバランスが良く、殆ど振動が無いのもポイント。ウォームギアのお陰で回転も滑らかである。

ラインを巻いてみる

3号を100m巻いたらこんな感じになった。

割と平行に巻けていると思う。

軽く投げてみた感じ

部屋の中で軽く試投してみた。

サイズ的にフェザリングがしやすく、ベールの返りもスムーズ。ラインの放出もスローオシレーションのお陰か滑らかなので、糸ヨレさえ大丈夫だったらかなり快適に使えそうな雰囲気。

渓流で使ってみた

ナイロン1号に巻き替えて渓流で使ってみた。

ラインの放出はスムーズ。飛距離については昨今のリールと遜色なし。回転も滑らかなので、スピナーのブレードが回るのを感じながら巻き取る事ができた。

結果無事にヤマメをキャッチ。

気になる糸ヨレについては・・・やっぱりそれなりに撚れる、といった感じ。フェザリングをしっかりして糸フケを極力出さないようにすればなんとか使えそう。

実釣動画

初釣行の様子を撮っておいた。但しこのリールが出て来るのは動画の後半から。

【オールドスピニング】梅雨の北浅川で渓流ルアー釣行

まとめ

昔のリールらしいトラッドな見た目がカッコイイ一方で、現代のリールにも通ずる部分があるのが面白いリールだと思う。

質感や巻き心地がカッチリしていて使い心地は結構良かった。糸ヨレに気を付ければ十分使えると思う。

こういったリールにしては珍しくハンドルの左右入れ替えも可能なので、右巻きの人にもおススメしたいリールである。

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