ロール主体のミノーは数あれど、ここまでロールアクションに特化したルアーは無いのではないか、と思われるのがOSPから発売された新ルアー、ピクロ68F。
背中にリップの付いたルアーと言えばシーバス用のローリングベイトが有名。このルアーもその派生的な感じかな・・・と勝手に思っていたが、買って使ってみた所全く別次元のルアーである事がわかった。
ただ巻きではロール成分100%の強烈なフラッシングでアピールする一方、止めてチョンチョンとアクションを付けてやれば短い移動距離でピクピクとロールさせる事もできる。
全く動かさずに漂わせてもいいし、ゆっくり巻きながらアクションさせればホバストのように表層をロールさせながら探れたりと、かなり幅広く使える仕上がりになっている。
今回はそんなピクロ68Fをインプレ。
メーカーHP情報
まずはメーカーHP情報をチェック。
Picro 68 F
Length 68.0mm Weight 4.4g Type Floating Hook リュウギ ピアストレブルダガー#10(前後) Other リング:#1
特殊繊維&チューブ2回分Color 10 Price 1,800円(税抜) 発売年月 2020年8月 革新的ミノーの狂気
ピクロ68Fがもたらすバスの異常なまでの反応は、威嚇や捕食とも言い表せない狂気そのもの。ただ巻きやロッドワークで簡単にロールアクションを演出でき、強烈な色覚変化&フラッシングを生む革新的ハードベイトである。名前の由来は「ピクピクと弱ったベイトをロールアクションで演出する」その様からの造語である。ただ巻きでは約50cm潜行しプルプルと小刻みなロールアクションで表層を無警戒に泳ぐベイトフィッシュを演出。連続ショートトゥイッチでは、ただ巻き以上に倒れ込み短い移動距離で強烈アピール。ゆっくり巻いた時のレスポンスもさることながら、早巻きでも高速ロールアクションで逃げ惑う小魚を演出しボイル撃ちにも応用が可能。また、尾びれのように揺らめく特殊繊維と絶妙な浮き姿勢による水面放置使いも効果的で、更にラインスラッグを軽く揺する微ロールは瀕死の小魚を演出しセレクティブなバスの理性を吹き飛ばす。水面でショートジャークを加えればポッパーやダーターのようなボコンというサウンドを奏でながらダイブしバスの捕食本能を直撃する。
推奨タックル
スピニングロッドは6ft〜6.6ftのUL〜Lアクション
ラインはフロロカーボンライン or ナイロンライン4lb.程度、PEライン1号程度DETAIL
バックリップ:背面に備えたリップは水の抵抗をクイックなロールアクションへ変換させるためのキーパーツ。強烈な色覚変化とフラッシングを生むエンジン部分。
特殊繊維:水面で放置しておいてもわずかな水流や風をも感知し、あたかもベイトフィッシュの尾びれのようにナチュラルになびく。
フィン:リアフックがボディーに背負ってしまうのを防ぎつつロール時のテールのばたつきを抑制。
ピアストレブルダガー標準装備:2kgクラスのランカーバスも安心してファイトでき、刺さりの良さも備えた太すぎず細すぎずの絶妙な線径のセンターバランス仕様のフック。
ピクピクローリング!ピクロ68バイトシーン連発ムービー出典:OSP
やはり特徴的なのがバックリップ。大き目のリップによって大きくロールアクションするようにできている。
特殊繊維は同社のアイウェーバーなどで実績のある素材。これによって止めていてもユラユラとアピールさせることができる。
リアフックの絡み防止の背ビレなど、細かい所への配慮もされている。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓
ブリスターパック入り。
開けてみるとこんな感じ↓
中の紙にスペアのファイバー繊維が入っている。うっかり捨ててしまわないよう注意。
裏面にはちゃんと交換方法が記載されている。
外観など
横から↓
上から↓
下から↓
前から↓
後ろから↓
基本的な形状はシンプルだが、リップの存在感が独時な雰囲気を醸し出している。
リアルカラーはウロコのギラ付きもリアル。ローリング時のフラッシングに期待が持てる。
重量について
カタログスペックでは4.4g。実測も4.4gとカタログ通り。
サイズ感
アイウェーバーと並べてみるとこんな感じ↓
ボリューム感は結構近い。重量で比較してもフローティングとスーパースローシンキングの間にピクロ68が入る感じ。
長さは違うがボリューム感的な感じで言うとベントミノー76Fとも近いかも。
浮き姿勢
浮き姿勢はこんな感じ↓
ボディの大半は水中に浸かっており、リップと背ビレだけが少し水面から出ている。
リップが水に浸かっているので、ちょっとしたアクションでも水を掴んで動いてくれる。
ピクロ68Fの使い方
使い方動画が公開されているのでチェック。
出典:OSP
どっちかというとただ巻きよりも表層ピクピクアクションで釣れている感じ。明滅によるアピールが結構強めで深いところから魚を呼び寄せる力がありそう、という事で、水深のある縦ストラクチャー周りでの使用が良さげかな。
使ってみた感じ
津久井湖で使ってみた。
飛距離について
とりあえず1号PEを巻いたスピンキャストリールで投げてみたら飛距離は20mくらいだった。4.4gという重量に対して大き目のリップが付いている事もあってあまり良く飛ぶ方ではないと思う。
スピンキャストリールだと若干飛距離が落ちるというのもあるが・・・スピニングだったらもう少し飛ぶかな。
参考までにベイトタックルでも投げてみた。
12lbナイロンを巻いていたが、このタックルでも20mくらい飛んだ。
めっちゃ飛ぶ、という訳ではないが、まあ必要十分かなと思う。
動きについて
ただ巻き時のアクションはほぼ100%ロールアクション。ボディを左右90°くらい回転させて泳いで来る。手元にはプルプルとした振動が伝わってきて、結構水を押している感じもある。
ゆっくり目に巻いても動きのレスポンスが良く、ロッドを立ててゆっくり巻いてくると引き波を立てながら泳がせる事も可能。
で、一番感動したのがロッドアクションを付けた時の動き。ちょっと動かすだけで大きくロールしてくれるのでかなりアピール力が高そう。
ホバストのような使い方ができる上にフローティングなのでその場で止める事もできるのが良い。
まとめ
初使用では釣果に恵まれなかったが、コレはかなり釣れそうな感じ。
表層まで出てこないようなシチュエーションでも寄せる事ができそうだし、見には来るけど喰わない・・・といった状況で使うと最後の食わせのスイッチが入れられそうなイメージ。
表層系ルアーでは同社のアイウェーバー、ベントミノーを信用して使っているが、そこに新たな選択肢として加えて行こうと思う。