最近お気に入りのインスプールタイプのスピニングリール。
特にミッチェル308のデザインや使い心地が気に入っているのだが、中古でしか手に入らないのが厄介な所。
ヤフオク、メルカリあたりをちょくちょく覗いているのだが、タイミングが合わなかったり、他の人と競合した結果買えない事もしばしば。
そこで、今回はタックルベリーの通販サイト、ベリーネットを活用してみる事にした。
目的は80年代仕様(ギア比5:1)のミッチェル308を手に入れる事。
果たしてその結果は・・・？
ベリーネットとは？
改めて簡単に説明するとこんな感じ↓
ベリーネットとは、中古釣り具販売最大手であるタックルベリーが運営する釣り具通販サイトである。
大手のメリットを生かした品揃えの豊富さが特徴で、常時数万点という商品が販売されている。
中古商品の査定、買い取り実績が豊富なので比較的ランクと価格の妥当性が高く、適正な品質、価格で購入できる可能性が高い。また、商品説明や写真撮影のノウハウもあるので、中古商品の状態がわかりやすいというメリットがある。
一方で販売されている商品は店頭での販売も並行して行っている事から、ベリーネットで購入意思を示しても必ず購入できるとは限らず、確保依頼をかけて確保出来たら購入へ進める、というのも特徴である。
やはり一番の魅力は品揃え。特に流通の少ない古い物やマイナーな物が出てくる確率は流通量に比例する為、分母が大きければ大きい方が良い。
また、個人が販売するヤフオクやメルカリと比較すると商品の管理、流通、返品対応などがしっかりしている事が期待できる。
デメリットとしては査定がしっかりしているからこそ掘り出し物に出会える確率が下がる、という所だが、人が査定している事には変わりなく、時々お得な物があったりもするので、今回はそんなお得な商品を探してみたいと思う。
Bランクのミッチェル308を発見
ミッチェル、で検索するとざっと20件くらいの商品が。
そのうち80年代の308は3台。ランクと評価はこんな感じ↓
1台目：Bランク 9,000円 動作問題無、外観に少しくすみあり
2台目：Bランク 4,500円 爪にかかる傷あり、ラインローラー回らない、ベール戻り悪い、回転問題無し。
3台目：Bランク 3,500円 ：ハンドルに腐食、ノブに使用感、傷パラパラ、回転ブレあり
（※価格と評価内容はちょっとぼかしてます。)
同じBランクでも結構差がある。
ちなみにベリーネットのリールのランク付けの意味はこんな感じ↓
リール程度説明
※リールの回転動作時の違和感（俗に言うゴリ感等）、回転音の大きさ、ドラグ力の強さ、キズに関して（量・深さ・大きさ・幅等）の説明等、商品状態の捉え方につきましては個人差がございますのでご了承ください。ラインを巻いてあるリールにつきましては、ラインをを全て抜いてのチェックをおこなっておりませんので、スプールに腐食がある可能性がございますので予めご了承ください。なお、ラインは商品に含みません。
※リールの動作確認につきましては、ラインを巻いて投げる等の動作確認はおこなっておりませんので予めご了承ください。
新品 新品の商品 新古 未使用状態のもの。 中古A 未使用ではないが回転性能や機能の動作に問題が無く、表面上の薄い傷が極めて少ないもの。 中古AB 回転性能や機能の動作に問題は無いが、全体的に表面上の薄い傷が多いもの。 中古B+ 回転性能や機能の動作に問題は無いが、塗装を超えて素材の地に達する傷が多少あるもの。 中古B 回転性能や機能の動作に問題は無いが、塗装を超えて素材の地に達する傷が多いもの。 中古B- 修理、改造の形跡が見られるものや目立つ傷が無数にあり外観の状態が著しく悪いもの。また、回転性能や機能の動作に問題があるもの。 中古C メーカーオプションパーツや社外のカスタムパーツが装備されているもの。 出典：ベリーネット
1台目は文句なく綺麗な見た目だったのでBというよりB+とかABでも良さげな感じ。2台目はまあその通り、という感じで、3台目はハンドル以外は結構綺麗な見た目。
見た目だけだと3台目はもっと高くても良さげだが、恐らく回転ブレがある、というのがマイナスポイントだったのだろう。
ここでふと思ったのが、ミッチェルのリールは元々あまりローターバランスが良くなく、回転ブレが普通にあるという事。
もし回転ブレが元々の物なら、ハンドル以外は綺麗なリールである事が期待できる。
更にハンドルはアルミ無塗装なので、腐食が表面だけなら磨けば落とせる、という事で今回はBランク3500円の物を購入してみる事に。
確保依頼～注文まで
時系列に並べるとこんな感じ。
1日目：22時頃に確保依頼を送信。
2日目：11時頃に確保完了のお知らせ→12時頃カード決済完了。注文確認メール受信→14:00頃に商品発送のお知らせと追跡番号受信
4日目：自宅に到着
確保完了のお知らせが来たら後は通常のネット通販と変わりなし。ちなみに今回はVISAカードで支払ったが、VISA認証番号を要求されるのであらかじめ設定しておくとスムーズ。
商品が到着
到着した商品がコチラ↓
綺麗な箱に梱包されており、天地無用、取扱注意のシールもちゃんと貼られている。
開けてみるとこんな感じ↓
上下左右エアーキャップが入れられており、リールは箱の中心に浮いたような状態になっていた。ここまで丁寧に梱包してくれれば輸送中も安心である。
（輸送中の瑕疵を問われたくない、というのもあるだろうけど。）
リールを取り出してみるとこんな感じ↓
ハンドルに貼ってあるシールがすり替え防止用のシール。故障した同一品とすり替えるのを防止する為の物らしい。
剥がすとこんな感じで「開封」という文字が浮き出るようになっている。
で、貼ってあった側には文字の部分が残るという事になる。
外観など
改めて外観をチェック。ハンドルはピカールで研磨済み。
こうやって見てみると殆ど塗装に傷は無く、外観的には結構当たりな気がする。
動作確認
とりあえずラインを巻いてみた感じでは、巻き上がりに偏りも無く良い感じ。
ローターの回転ブレは確かにあったが、恐らくミッチェルのリールはこんなもんでは・・・というレベル（手持ちの308と同程度）だったので、この点については問題無しと言えそう。
内部も結構綺麗だった↓
見た目も回転ブレも問題なければ今回はアタリか・・・？と思ったが、実はちょっとした落とし穴があった。
落とし穴１：トリップレバー変形
最初にハンドルを回したらカリカリ言うので、アンチリバースの音か・・？と思ったらアンチリバースはOFFだった。
原因を探ってみたら、トリップレバーが変形している事がわかった。
↓は既に直してしまった後の写真だが、トリップレバーが右にねじれていて、高さも下がっていた。
これによってトリップレバーがすこし右に寄った状態になっていた。
トリップレバーが右に寄る、という事は、内部の爪が軸方向に寄る事になるので、その爪が毎回微妙にトリップレバーを戻す突起に当たってしまう。これが今回の不具合の原因である。
プライヤー2本を駆使し、トリップレバーを曲げて直したら無事解決した。
この点について商品説明で触れてなかったのは単に気づかなかったから・・・だろうか？
落とし穴2：ラインローラー内のスリーブ欠落
トリップレバーを直しただけでそこそこ綺麗な個体が3500円なら良かった・・・と思ったらもう一つ落とし穴が。
何かラインローラーがスカスカだな、と思って分解してみたら、本来ラインローラーの中に入っているであろう真鍮の筒(スリーブ)が入っていなかった。
お陰でラインの負荷がかかるとラインローラーが寄って回らない状態に。
コレは結構致命的なので、このままだとB-に転落である。この点については分解しないとわからないので、仮に店頭で触ってから買ったとしても気づかなかったと思う。
仕方がないので自分で筒を作る事に。
とりあえず近くにあった折れたロッドが丁度良さそうだったのでコレから筒を切り出してみる事に。
太さがぴったりの部分は一か所しかないのでミスはできない・・・が、頑張って丁度良い長さに切り出した。
ラインローラーより僅かに短くなるよう調節。
ベールアーム側にもピッタリ。
とりあえずこんな感じで組み立てて復旧。材質的にカーボンで良いのかは不明だが、しばらく様子を見てみようと思う。
まとめ
結局今回の買い物は掘り出し物と言えたのだろうか・・・？
落とし穴2つが無ければ完全に掘り出し物と言えた気がするが、トータルの手間を考えると差し引きゼロな気がする。
そもそも現物を触ってない状態で買う訳なので、こういったトラブルも含めて楽しむつもりで買うのがいいかな、と思うのであった。
