人気のあまりなかなか手に入らないジャッカルのライザーベイトシリーズ。
もう結構アイディアも出尽くした感のあるバスルアー業界に於いて、シンキングタイプのトップウォータープラグというのは珍しく、一見奇をてらったイロモノ的なルアーかと思いきやその実力が話題を呼んで品薄状態が続いている模様。
その中でも、ポッパータイプの形状が特徴的なのが今回紹介するライザーベイト009P 。
管理人も使ってみたいなぁと思っていたが手にする機会が無く、かれこれ発売から1年近く経ってしまった。
それが最近になってようやく入手する事が出来たので、投げてみた感想なんかを含めてインプレを。
基本スペック
長さ:85mm
長さ85mmはリップを含まないボディ部分の長さである。
重さ:22g
実測は21.7g。
タイプ:シンキング
フックサイズ:#5
フックはフッ素コーティングされた良く刺さるやつが付いている。
定価:1900円
外観など
横から↓
上から↓
下から↓
前から↓
後ろから↓
やはり特徴的なのがリップと大きく開いた口。
口から入った水がエラから抜ける事でスプラッシュ音を発生させる仕組み。
内部構造はこんな感じ↓
ボディの下半分に結構な量のウエイトが仕込まれている。後ろに向かうにつれてウエイトが太くなっており、重心が後方にあるのでかなりの飛距離が期待できる。
尚、フロントフックはエイトカン仕様だが、リアフックは太いヒートンで接続されている。
サイズ感
ボディ部分のサイズ感はドッグXスピードスライドとほぼ一緒。太さ、長さ共に近い大きさだか、ドッグXの重量は10.4gなのでその重量差は実に2倍にもなる。
投げてみた感じ
フエゴCT×16lbナイロン×7ftのヘビーアクションロッドで投げてみた所、飛距離は軽く50mを超える結果となった。
メタル系のルアーを除けば最大級に良く飛ぶルアーではないだろうか。
ウエイトが集中してるのと、空気抵抗の少ないまっすぐなボディのお陰で飛行姿勢も一定なので、飛距離を出しつつ狙った場所にも投げやすい。
文句無し・・・と言いたい所だが、着水からすぐに表層を引いて来るには少し工夫が必要。
弾丸のように飛んで行くので着水後もその勢いで水中に潜って行く。巻いたら徐々に浮いて来るわけだが、ラインスラックが多かったりすると着水点から水面に出てくるまで何メートルもかかったりする事がある。
なので、着水する少し前から強めにサミングをかけて糸フケを取っておくといい。で、着水後すぐに巻き出す事で、最初から水面を引いて来る事ができる。
アクション動画
普通にリトリーブした場合
思ったよりゆっくり目に引いてもウネウネと泳いで来る。弱った魚が水面ギリギリをウロウロしている感じをイメージして使う、というのもいいと思う。
早めにリトリーブした場合
ライザーベイトの真骨頂と言えばやはり早巻きだろう。ポッパー形状の口がいい感じに水を噛んでいかにも釣れそうな音が出ている。
ちなみにカップのお陰で引き抵抗は増えているものの、一般的なミノーなんかと比べると引き抵抗は小さい。
飛距離が出る=たくさんラインを回収しなければならない、という点から考えると、なるべくハイギヤのリールと組み合わせて使うといいと思う。
まとめ
ここまで良く飛ぶトップウォータープラグは過去に例が無いので、また一つ新しい武器を手に入れたという印象。今まで届かなかった場所でのボイルもこれさえあれば攻略できるかもしれない。
広範囲をテンポ良く探る事ができるので、サーチベイトとして一軍入り確定である。
大きい湖なんかの広大なシャローエリアなんかで重宝しそう。おかっぱりにとってやはり飛距離は正義である。
一方でアクション自体はラージマウスだけでなく川スモールにも良さそうだし、シーバスにも効きそう。
とりあえずガンガン投げて行こうと思う。